日本大学理工学部

Step2

河川環境の改善ができる地球の医者を目指して

土木工学科

日本に限らず世界各国で河川に生息する水生生物の生息環境は、人の生活環境を守るための利水・治水の観点から整備された河川横断構造物によって大きく影響されています。その結果、水生生物の移動・遡上・降河が困難な箇所が多くあります。これからの時代は、生態系保全につながる環境改善の技術を具体的に見出し、実践的に実施していくことが土木工学の役割の一つとして認識しています。

私の専門分野は環境水理学であり、大津教授と共に局所的に複雑な流れ(局所流)の特性を解明し、その研究成果が国際的に認められています。2000年以降では、河川横断構造物による水生生物の遡上・降河・移動の妨げを解消するための魚道の研究に着手しました。局所流の研究成果を魚道の研究に反映させ、研究成果に基づき160箇所以上の提案魚道が整備され、構造物本来の機能を損なうことなく、多様な水生生物の遡上・降河・移動が可能な環境にすることに成功しました。

写真右上:遊泳魚ばかりでなく底生魚・甲殻類・貝類の遡上・降河を可能にし、景観に配慮した河川横断構造物の改良を提案しました

写真右下:都市河川の洪水調節機能を損なうことなく、多様な水生生物に配慮した魚道設備を提案しました

安田 陽一
安田 陽一
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遊泳魚ばかりでなく底生魚・甲殻類・貝類の遡上・降河を可能にし、景観に配慮した河川横断構造物の改良を提案しました都市河川の洪水調節機能を損なうことなく、多様な水生生物に配慮した魚道設備を提案しました

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