ちからとかたち
土木工学科
エンジニアの優れた能力は「もののかたちや量を具体的に決めることができる」ところにあります。
エンジニアがものをデザインし、かたちを決めるときには、いろいろなことを専門的に考えます。たとえば、
「使いやすく」「もっとも大きく」「もっとも速く」
「もっとも軽く」「つくりやすく」「環境にやさしく」
「美しく」「歴史や文化にあうように」(いろいろな具体例を授業で示します)
エンジニアはこういうことを考えてかたちにするプロフェッショナルです。 土木技術者(シビルエンジニア)もこれらの専門的な能力をもったプロフェッショナルです。
この授業では、シビルエンジニアがもののかたちを決めるときの重要な要素である「ちから」をとりあげます。
「ちから」で決まるもののかたちの例は次のようなものです。
・なぜ橋の「かたち」はいろいろとちがうのだろう?
・なぜトンネルの穴は丸い?
・道路のカーブとループコースターのレールの曲がり方の共通点は?
・なぜ風力発電の風車と扇風機では羽根の「かたち」がちがう?授業ではこれらの例、特にさまざまな橋の例を通じて、「ちから」が「もの」にいろいろなはたらきをしていることを分かりやすく説明します。
シビルエンジニアが「ちから」のはたらきによってものの「かたち」を決めるプロであることを学びます。きっと物理や力学に興味がわくことでしょう。