日本大学理工学部

Step2

プロジェクトを評価する

土木工学科

私たちの身の周りにある道路や鉄道、上下水道、エネルギー施設など-これらは社会基盤施設(インフラストラクチャー)と呼ばれています-は、毎日の暮らしの中で欠かせない施設です。そのため、施設を整備する際には多くの場合、貴重な税金が使われます。税金は有効に使われなければなりませんので、整備に要する「費用」に見合うだけの「効果」が得られるのか、事前に十分チェックしておく必要があります。

社会基盤施設を整備するプロジェクトの評価は、
(1)プロジェクトを実施した場合(With-Case)と実施しなかった場合(Without-Case)にどのようなことが起こるかを想定し、
(2)両者の差からプロジェクトによる「効果」を算定し、「費用」と比較することで行われます。

ここでいくつかの問題があります。「効果」と「費用」を同じ単位で比較できるのでしょうか? 例えば、バイパス道路が整備された場合、自動車の利用者には走行時間の短縮、ガソリン代の節約などの「効果」が発生しますが、これらの「効果」を「費用」と比較するためには「円」の単位で表される必要があります。どのように「時間」を「円」に換算するのでしょうか?

また、社会基盤施設は非常に長い期間利用されます。そのような「将来の価値」について、現時点でどのように評価すればよいのでしょうか?

講義ではプロジェクトの評価方法について、最近の整備事例を紹介しながら、以上のような疑問に答える形で、分かりやすく説明します。

金子 雄一郎
申し込む

このページのトップへ