ピサの斜塔の秘密 ~構造物を支える地盤~
土木工学科
皆さん!ピサの斜塔をご存じですか?
1173年に建設が開始され、途中2度にわたる建設中断がありましたが、1370年に完成いたしました。建設から既に800年以上も経過しておりますが、いまだに塔の沈下が進み、その傾斜角度も年々大きくなっております。構造物下の地盤の不等沈下が原因であると言われており、このままでは倒壊してしまう恐れもあります。
本講義では、ピサの斜塔が倒壊するのを防ぎ、傾きを維持するために施されている様々な工夫(技術)について、地盤工学分野の観点からわかりやすくお話しいたします。また、構造物を支える地盤に焦点を当て、国内外で発生しているいろいろな地盤沈下現象の紹介、地震時に発生する液状化被害とその対策などを紹介いたします。