日本大学理工学部

Step2

学校建築の過去・現在・未来

建築学科

かつての小学校は黒板の前に先生が立って、クラス40人の子ども達を前に授業を行っていました。校舎は北側が片廊下で南側に教室を整然と並べた鉄筋コンクリート造3〜4階建ての「一文字型」の全国統一の「標準設計」で造られるものがほとんどでした。1980年代に入ってこうした画一的な一斉授業から、少人数学習やチームティーチングといった多様な学習スタイルに応えるため、教室に接して広いスペースを持つ「オープンスクール」といわれる学校が数多く造られるようになりました。現在では、子ども達の一人一人の個性に合わせて、いきいきと学校生活ができるな個性的なデザインの小学校が全国各地に多く造られるようになりました。小学校に限らず、中学校や高校にも同じことがいえます。小中一貫校、中高一貫校など様々な試みがなされています。教育の考え方や学習スタイルの変化が学校建築の姿を変えたといえるでしょう。

このように、全ての建築は私たちの生活の変化と密接に結びついています。学校建築の場合を取り上げましたが、研究室ではこの他に、住宅の一歩外側の地域施設(コミュニティ施設、福祉系の施設、スポーツ施設など)について、人々の生活と建築の関わりについて調査研究し、新しい建築の設計に役立てたいと考えています。


小中一貫校低学年用実習スペースの構成モデル(伊奈亮人修士論文より)
渡辺 富雄
渡辺 富雄
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