日本大学理工学部

Step2

流れの速さを測定する

航空宇宙工学科

私たちは空気や水といった流体に囲まれて生活しています。工業機器も流れと強いかかわりを持っているものが数多くあります。たとえば、飛行機、自動車、船などの乗り物は、燃料費を節約するために流体から受ける抵抗を軽減するための努力が行われています。また、ジェットエンジンなどの内燃機関では、エンジンを小型で高出力、低燃費にするために酸化剤となる空気と燃料を効率よく混ぜ合わせることが求められています。これらを実現するためには流れの性質を理解し流れを制御することが必要となり、特に流れの速度に関係する情報を知ることが求められます。

ここでは、現在研究で使用されている流れの速度の測定法についてお話しいたします。すなわち、エネルギー保存則に基づいて流れの圧力差から速度を求める方法、太さ数μm 程度の加熱した金属細線を使用した方法、光のドップラー効果を利用した方法、そして画像を利用した方法などについて説明いたします。

静止大気中でプラズマアクチュエータが起こす流れを,画像を利用した計測法(Particle Image Velocimetry,PIV)によって求めた速度ベクトル図静止大気中でプラズマアクチュエータが 起こす流れを、画像を利用した計測法
(Particle Image Velocimetry、PIV)によって求めた速度ベクトル図
村松 旦典
村松 旦典
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