風を読む
航空宇宙工学科
国語辞典によると「風」とは、① 空気の動き、一般に、気圧の高い方から低い方に向かう水平方向の空気の流れをいう、② 人に対する社会全体の態度、③ ならわし、しきたり、風習、という意味があります。ここでいう「風」は①の意味です。「風」というと思い浮かべるのは、台風、春一番、木枯らしなどがあると思いますが、航空機、自動車、ビルなどとも深い関係があります。例えば、航空機を設計するときには、縮尺模型を製作して、風洞と呼ばれる風を人工的に作り出す実験装置の中で飛行状態を再現し、航空機の性能を調べます。現在までの航空機、例えばボーイング787など、の発達は、この風洞での数多くの実験がとても役立っています。
この講義では、風洞での実験を実際の例を説明しながら、風の研究について知っていただこうと思います。日本大学理工学部船橋キャンパスには、日本の大学の中でも有数の大きさの風洞があります。我々の風洞での活動を中心に講義を行います。