日本大学理工学部

Step2

安全と安心を求めて-ヒトが安心して暮らせる世界の創造-

電気工学科

火災、交通事故、侵入者などを防ぐことができれば、人の生命だけでなく、貴重な財産をも守ることができます。そのための一つの手段として、画像処理があります。人は目によって得られた情報を脳で処理し、物事を判断しています。そのような人の目に取って代わる役割をするのが撮像装置(CCDTVカメラなど)であり、情報処理を行うのが、画像処理なのです。例えば、近年、夜間の住宅街において、ひったくりの被害に遭う女性が増加しています。そこで、人が安心して歩ける照明環境はどうあるべきかを研究しなければなりません。そのために、照明環境が及ぼす心理的影響について、例図に示すような3次元立体映像(3次元CG)を作製し、スクリーン上に実際の大きさで投影して立体的に見ることで心理評価実験を行い、照明環境の適正化ついて検討しています。評価項目は[路面の明るさ感]、[道路環境]、[恐怖感]で、7段階の評価(SD法)を用いて検討しました。その結果、適切な照明について明らかにできました。

この様に、画像による特徴抽出と情報処理を基に、防犯・防災・医療・高齢者の安全などに応用するには如何にするべきかを講義します。

小野 隆
申し込む
照明環境を模擬した3次元CGの例住宅街の照明環境を
模擬した3次元CGの例

このページのトップへ