日本大学理工学部

Step2

待ち行列理論とは?

電気工学科

私たちは、生活の中で「待ち」をたびたび経験します。病院の待合室などが代表的なものでしょう。待っているときは、その人がやりたいことが出来ないでいる状況なので、待ちは損失と言えます。待ちを科学的にとらえ、この損失を少なくする方策を検討するのが「待ち行列理論」です。病院の待合室だけでなく物の円滑な流れが妨げられるのも一種の「待ち」に相当します。鉄道網における列車や道路網における車などの交通機関、あるいは電話回線などの通信システムやコンピュータネットワーク内のデータの流れなども研究対象です。研究室では交通システムを対象にしていますが、このような大規模なシステムをそのまま分析することは困難です。一度、数理モデルと呼ばれる数学的なモデルに置き換えて確率論などの数学的手法を駆使して問題を解きます。また、最近のコンピュータの発達により上図のようなシミュレータを用いて問題を解けるようにもなってきました。

この講義では、待ち行列理論の基本的なことを紹介します。

浜松 芳夫
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