日本大学理工学部

Step2

ミャンマー伝統医薬中に存在する創薬シーズ探索

物質応用化学科

理工学部・物質応用化学科・生物資源化学研究室では、研究テーマの一つとして、生薬中の生理活性成分の探索を行っています。現在製品化されている医薬品の多くは天然の生理活性物質(創薬シーズ)を出発物質として開発されたものであり、我々が行っている研究成果が最終的に新規の医薬品や化粧品素材となって実用化されることが望まれます。一方、特に新興国で天然生理活性物質の探索研究が盛んに行われるようになり、研究対象となる新たな生薬が減少しているという問題があります。我々が着目しているミャンマーには、ミャンマー伝統医薬を用いた独自の医学が存在し、現在も西洋医薬とともに広く利用されています。ミャンマーは近年まで政治的な問題から事実上の鎖国政策とともに大学の解体を行ったため、ミャンマー伝統医薬の生理活性成分の研究は進んでいません。我々は、ミャンマーの研究期間と共同でミャンマー伝統医薬の生理活性成分を明らかにすることのより、ミャンマーと日本の両方でメリットが生まれることを目標としています。

仁科 淳良
仁科 淳良
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ミャンマー生薬から単離・同定した化合物の一部ミャンマー生薬から単離・同定した化合物の一部

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