日本大学理工学部

Step2

「化学工学」の始まりと発展,その役割

物質応用化学科

21世紀の現在,我々の身の回りには,様々な化学関連物質であふれています.衣食住はもちろん,医薬品,化粧品,化学肥料,殺虫剤,あるいはCD,DVDや液晶パネルも化学物質またはそれを素材とした化学製品であり,自動車やバイク,航空機,船舶などの製造には原材料として(外装はともかく,内装品には)化学製品が不可欠です.また我々のエネルギー源であるガソリン,軽油,灯油,都市ガス,プロパンガス,電池もみな,化学製品です.このような化学製品を効率的かつ効果的に生産するためには,さまざまな専門的知識と情報,技術が必要ですが,これらは先人達の努力により,体系化され,独立した学問分野として確立されました.この学問分野を我々は「化学工学(Chemical Engineering)」と呼んでいます.

本講義では,高等学校の化学の教科書には登場しない「化学工学」がなぜ,化学製品の生産の必要であるのか,「化学工学」の始まりと発展,その役割を含めて解説し,また合わせて,筆者が最近興味を持って研究している「化学工学」のトピックスも紹介します.

栗原 清文
栗原 清文
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