日本大学理工学部

Step2

日常生活を支える分析化学

物質応用化学科

みなさんは「分析化学とは何か?」という質問に対して、どのように回答するでしょうか。「理論化学」、「無機化学」、「有機化学」は高校でも良く聞く思いますが、このページを見て初めて知った方も多いでしょう。しかし、「分析化学」なくしてみなさんの日常生活は成り立たないでしょう。

例えば、水道水は硬度や有害成分の検査後に各家庭に供給され、食卓に並ぶ食品は栄養成分や食品添加物が表示されています。講義を受ける教室では、空気中の微量成分が分析され、各種検査を通過した建材が使用されるなど、例を挙げたらキリがありません。このように、24時間身近で役に立つ分析化学は「縁の下の力持ち」と言っても過言ではありません。

「分析化学」はサスペンスドラマと共通点が多く、「自然界に存在する物質を捜査対象とし、化学および物理的な実験および解析に基づいて捜査を行い、得られた証拠から物質の質、量および存在形態という真実を暴き出す化学分野」とも言えるでしょう。本講義では、以上の例を含めた具体的な分析例を幾つか挙げながら、分析化学の社会への貢献を中心にお話ししたいと思います。

吉川 賢治
吉川 賢治
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分析機器の外観写真①:分析機器の外観 食品中の合成着色料の分析例写真②:食品中の合成着色料の分析例

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