日本大学理工学部

Step2

微分方程式の解の性質--書けない解をどう調べるか?--

数学科

二次方程式を解くには解の公式を使えばよい事は知っているかと思います。微分方程式は、関数が解になりますが、解の公式がわかっていない問題がたくさんあります。そして困ったことに、解が存在しているか否かですらわからない問題がたくさんあるのです。しかも、それらは現実世界に存在している現象を記述していることが多いのです。数学を使って、これらを理解するためには、しばしば解の条件を弱くして、その弱い解の存在と性質を調べます。そして、その弱い解がもともとの微分方程式とどのような関係を持つか、さらには現実世界とどのような関係をもつかが研究されています。

私の研究室では、主に弱い解がどのような性質を持つかを研究しています。特に、非線形の微分方程式の弱い解がもともとの微分方程式をどのような意味でみたすのか?を調べることに興味があります。そして、その中から、数学的にどのような面白い現象が見られるか?そのような現象はどうして起こるのか?を考えています。微分方程式は、現実世界の現象を考えるために使われることが多いので、現実世界との関係も重要ではありますが、私の研究室ではどちらかというと、微分方程式がどのような面白い性質を持っているか?を研究しています。

微分方程式を使って温度変化の様子を調べると
水野 将司
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