日本大学理工学部

Step2

情報通信技術を組込んで安全・安心な鉄道システムを実現する

応用情報工学科

現在,家電製品などを含めたさまざまなシステムの中にコンピュータを持ち込むことで,特定の機能を情報通信技術によって実現する組込みシステムが広く普及しています。そして,高い安全性が要求される鉄道システムもまた,その応用例の一つとして挙げられます。本講義では,鉄道分野への情報通信技術の応用,および実際にプログラマブルなデバイスであるFPGA(Field Programmable Gate Array)などの組込みデバイスを用いたシステム開発事例について紹介いたします。具体的には,レールに列車制限速度に関する情報を送信し,それを列車が受信することで安全なブレーキ制御を実現するATC(Automatic Train Control:自動列車制御)システムの高機能化について取り上げます。その中では,従来のアナログATCシステムからデジタルATCシステムへのスムーズな移行を実現する通信方式や,携帯電話などに用いられているCDMA(Code Division Multiple Access)と無線LANなどに用いられているQAM(Quadrature Amplitude Modulation)とを併用したCDMA-QAM方式によるデジタルATCシステムの多情報化などについて,実際に開発したシステムとともに解説いたします。

実際にFPGA等の組込みデバイスを用いて開発した鉄道システム用伝送装置
望月 寛
望月 寛
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