2016年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
| 科目名 | 心理学の基礎 | ||
|---|---|---|---|
| 設置学科 | 一般教育 | 学年 | 2年 |
| 担当者 | 加藤 博己 | 履修期 | 前期 |
| 単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜1 月曜2 |
| 校舎 | 駿河台 | 時間割CD | T11J T12I |
| クラス | |||
概要
| 学修到達目標 | 本講義では，哲学から独立して137年の歴史を有する心理学の基礎分野を知り，基礎知識（代表的な理論，事項，人名など）を習得することを目指す。科目「応用心理学」と合わせて履修することにより，心理学の基礎分野を概観する。また，心理学を学ぶことを通して，科学的な視点（クリティカル・シンキング）を身につけることを目指す。 |
|---|---|
| 授業形態及び 授業方法 |
主に板書を用い，必要に応じて教科書，資料，書画カメラ，ビデオ等を用い，数回の簡単な実験を実施する予定である。授業への積極的参加を促すため，机上の名札の掲示や，挙手・指名による積極的な発言を求める。 |
| 履修条件 | 文化教養サブメジャー・コース設置科目。 遅刻，欠席をしないこと。履修希望者が多い場合には，初回授業にて履修者制限を行うことがある。「心理学」の基礎分野を概観し，科学的な視点を身につけるためには，科目「応用心理学」と合わせて履修することが望ましい。 |
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準備学習（予習・ 復習等）の内容 |
シラバスを熟読して初回授業に臨むこと。毎授業後にシラバスの「授業計画」で，その日の習得すべき内容を確認し，毎週実施する「ワーク」（授業内容の理解度を確認する課題）に備え，復習を行う必要があり，単に授業に出席しているだけでは，単位の取得は望めない。 |
授業計画
| 第1回 | 講義の目標，内容，進め方，成績評価の方法，注意事項の確認等。 心理学の位置づけ，①記憶の過程 |
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| 第2回 | 記憶②：記憶の（長さと内容による）分類 |
| 第3回 | 記憶③：記憶の仕方，忘却の仕方 |
| 第4回 | 記憶④：忘却の理由 感覚・知覚①：感覚（感覚のモダリティ） |
| 第5回 | 感覚・知覚②：感覚（閾値，順応），知覚（図と地） |
| 第6回 | 感覚・知覚③：知覚（群化，恒常性），認知（アフォーダンス） |
| 第7回 | 学習①：レスポンデント条件づけ（強化・消去・般化・分化） |
| 第8回 | 学習②：オペラント条件づけ（シェイピング，強化スケジュール） |
| 第9回 | 学習③：その他の学習理論（試行錯誤学習，洞察学習） |
| 第10回 | 学習④：その他の学習理論（観察学習），初期学習（刷り込み） |
| 第11回 | 動機づけ①：動機づけの分類（マスローの欲求五段階説，他） |
| 第12回 | 動機づけ②：葛藤，コンプレックス |
| 第13回 | 到達度の確認 |
| 第14回 | 情動①：感情の生起（末梢起源説，中枢起源説，二要因〔認知〕説） |
| 第15回 | 情動②：感情の測定（SD法，生理的変化の測定） まとめと展望 |
その他
| 教科書 |
鹿取廣人・杉本敏夫・鳥居修晃（編） 『心理学』 東京大学出版会 2015年 第5版
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| 参考書 |
井上ウィマラ・葛西賢太・加藤博己（編） 『仏教心理学キーワード事典』 春秋社 2012年
橋本泰子（編） 『ありがとう療法 入門編／実践編／体験談編／カウンセリング編／総合編』 おうふう 2014年
Nolen-Hoeksema, S. 内田一成（監訳） 『ヒルガードの心理学』 金剛出版 2015年 第16版
必要に応じて紹介する。
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| 成績評価の方法 及び基準 |
授業内での到達度の確認試験70％，ワーク・授業参加コメント30％。詳細は，初回授業で資料を配布して述べる。 |
| 質問への対応 | 授業中，授業前後に受けつける。 |
| 研究室又は 連絡先 |
講師室 |
| オフィスアワー | |
| 学生への メッセージ |
心理学は読心術と誤解されたり，マスメディアでは，カウンセリングや精神分析，犯罪心理など応用面がクローズアップされたりすることが多い。しかし，学問としての基礎的な心理学は，人間やその他の動物の行動や認知的側面を実験や調査などを通して数値化することで説明し，理解する人文科学のひとつである。 |