2016年 大学院理工学研究科 シラバス - 土木工学専攻
設置情報
科目名 |
土質力学演習Ⅰ
(地盤の不安定問題における総合的評価)
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設置学科 | 土木工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 岡田 仁 | 履修期 | 後期 |
単位 | 1 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | A35D |
クラス |
概要
学修到達目標 | 地盤の不安定問題(沈下・斜面安定・掘削に伴う地盤変状・地震災害・液状化等)を論ずる上で、単に土質力学の知識や解析技術を用いて対策を講じるだけでは正しい答えが見いだせない。地盤が持っている物理的、力学的性状を把握し、工学的な判断を加えることが重要である。そのためには、地盤が形成された大局的な自然の変動や人工的な土地改変等の地盤の生いたちを理解し、地盤を総合的に評価できる能力を身に付けることが必要となる。本授業では、東京周辺の地盤を例にとり、実践的な地盤の総合判断能力を高める学習をおこなう。 東京周辺の地盤の生いたちを学習しながら、土木構造物の計画・調査・設計・施工をおこなう上での注意点および問題点を理解する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
スライドおよび配布資料を用いた講義とディスカッションを基本として進める。適宜、黒板で実工事での適用例等で補足をおこなう。 授業計画は、進行状況により左右されるので確定的ではないが、代表的な一例として下記に示す。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
土質力学および地盤工学の知識を有すること。 |
授業計画
第1回 | 授業のねらい,授業の進め方、参考資料の説明 土質力学・地盤工学の課題、問題点 |
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第2回 | 地盤の総合的判断力の必要性 具体的な例を挙げて説明 |
第3回 | 東京の地盤(1) 概要 山の手台地と下町低地の概要、開発による地盤の変貌 |
第4回 | 東京の地盤(2)山の手台地の地盤と水 山の手台地の地形・地質・地層構成、地殻変動と活断層 |
第5回 | 東京の地盤(3)山の手台地の地盤と水 山の手台地の川と谷、地下水問題、地盤沈下、水害 |
第6回 | 東京の地盤(4)山の手台地の地盤と水 関東ローム層、関東平野の生いたち |
第7回 | 東京の地盤(5)下町低地の地盤と災害 下町低地の地形・地質、生いたち、広域地盤沈下問題、関東造盆地運動 |
第8回 | 東京の地盤(6)下町低地の地盤と災害 東京低地・多摩川低地・台地部の河谷低地の沖積層 |
第9回 | 地盤の総合評価応用(1) 地震災害;南関東大地震(東京下町低地の地盤災害、神奈川県小田原市の山津波、千葉市登戸の液状化)、首都直下型地震 |
第10回 | 地盤の総合評価応用(2) 地形、地質を利用した先人の知恵 江戸から東京への発展(江戸の開発、上水道開発) |
第11回 | 地盤の総合評価応用(3) 地形、地質を利用した先人の知恵 江戸から東京への発展(利根川東遷、利根川水系広域氾濫対策) |
第12回 | 地盤の総合評価応用(4) 大規模掘削工事に伴う地盤変状対策例 |
第13回 | レポート作成 課題提示 |
第14回 | レポート発表 |
第15回 | まとめ |
その他
教科書 |
指定しない。授業の都度、必要に応じプリントを配布する。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
『東京の自然史』 貝塚爽平 講談社学術文庫 2011年 第1版
土木技術者にとって社会に出てから役に立つ本です。
ぜひ熟読してください。
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成績評価の方法 及び基準 |
授業におけるディスカッションへの対応およびレポートの内容評価 |
質問への対応 | 教室で対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
御茶ノ水校舎(旧法科大学院)7階 Tel&Fax:03-3259-0675 E-mail:sigemura@civil.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
この授業を通じて、地盤の生いたちと地盤工学を結び付けて問題を解決する楽しさと重要性を感じ取って欲しい。 |