2017年 大学院理工学研究科 シラバス - 不動産科学専攻
設置情報
科目名 | 防災計画特論Ⅱ | ||
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設置学科 | 不動産科学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 藤賀 雅人 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜3 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | O43A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 東日本大震災の発生により,既存の復興プロセスに内在する矛盾が露わになると同時に,全国各地の防災意識が急激に高まる状況が生じた. 一方,これまで阪神淡路大震災や中越地震等の復興過程から知見として蓄積されてきた減災や事前復興といった思考が曖昧さを増している実態がある. 本講義では,こうした背景を踏まえつつ,改めて日本における防災・減災・事前復興の施策を捉え直し,今後の都市安全の方向性を議論し,それらについて意見を述べられるようになる. |
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授業形態及び 授業方法 |
授業は主に課題書の輪読形式をとる. 履修者は担当部分のプレゼンテーションを行い,講義後半はプレゼンテーションに対して全体でディスカッションを実施する. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
担当回のプレゼンテーションの準備を進めるとともに,「授業計画」の内容を確認し,次回講義におけるキーワードや概念について十分に復習すること. |
授業計画
第1回 | ガイダンス これからの都市安全・都市再生について問題提起し,講義の進め方を説明する. また,講義を進める上でのグループ分けを行う. |
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第2回 | 日本における都市安全と都市再生1 日本における防災・復興の歴史を概観し,現代の都市安全の枠組みと課題を理解する. |
第3回 | 日本における都市安全と都市再生2 複合災害のリスクと復興の多様性について理解を深める. |
第4回 | 日本における都市安全と都市再生3 災害に強いまちの基本的な考え方を把握する. |
第5回 | 日本における都市安全と都市再生4 阪神淡路大震災の復興過程の特徴と課題を理解する. |
第6回 | 日本における都市安全と都市再生5 阪神淡路大震災後の20年がどのように検証されているのかを把握する. |
第7回 | ディスカッション1 阪神淡路大震災の復興プロセスと東京の防災まちづくりに対する知見を整理する. |
第8回 | ディスカッション2 地方都市における復興と環境保全の知見を議論する. |
第9回 | 日本における都市安全と都市再生6 東日本大震災の復興過程と課題を把握する. |
第10回 | 日本における都市安全と都市再生7 東日本大震災発生以降の防災対応の変化について理解を深める. |
第11回 | ディスカッション3 東日本大震災被災地と東京を例に復興と日常のまちづくりとの関係を議論する. |
第12回 | レポートの輪読・討議1 |
第13回 | レポートの輪読・討議2 |
第14回 | レポートの輪読・討議3 |
第15回 | まとめ |
その他
教科書 |
牧紀男 『災害の住宅誌: 人々の移動とすまい』 鹿島出版会 2011年
牧紀男 『復興の防災計画』 鹿島出版会 2013年
佐々木昌二 『最新 防災・復興法制-東日本大震災を踏まえた災害予防・応急・復旧・復興制度の解説-』 第一法規株式会社 2017年
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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成績評価の方法 及び基準 |
成績は,レポートの内容(40点),発表の態度(20点), 質疑応答の内容(20点),ディスカッションの姿勢(20点) とし,得点の合計が60点以上を合格とする. |
質問への対応 | 授業中に対応する. |
研究室又は 連絡先 |
授業中に指示する. メールアドレス:m_fujiga@cc.kogakuin.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |