活躍する卒業生
翼型の形状を維持するためのリブや、揚力を増大させるためのフラップなど、航空機の構造部品の研究開発や構造解析に携わる仕事をしています。航空宇宙工学科で学んだ、航空機 の設計に必要な材料、熱、流体、機械の四力学や、論文を書く際の問題を設定して対策を講じていく思考過程は、研究開発や構造解析に欠かせないものであり、たいへん役立っています。また、研究室では「IKAROS※1」などの宇宙構造物に適用できるような、シミュレーション技術の研究をしていました。そのおかげで、設計段階の製品に問題がないかシミュレーションをするCAE(Computer Aided Engineering)解析を活用できるようになり、現在の仕事につながる大きな糧となりました。理工学部は、自分のベースを作ってくれた存在です。仕事にそのまま活かせる知識を大学で学ぶことができて、とても感謝しています。
また、教授やOB・OGの方々と距離が近く、現在でもご縁があることも財産の一つです。自分の力だけで解決できない問題に直面した際、その分野の専門家の方に助けてもらえることほど贅沢なことはないと思います。生涯の財となる出会いの場、それが理工学部です。
- ※1独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発した、小型ソーラー電力セイル実証機。太陽光圧を主な推進力として利用する世界初の惑星 間航行宇宙機。