活躍する卒業生
首都高速では毎年、自身が1年間取り組んできたことを論文形式でまとめて報告する、技術報告会というものがあります。入社3年目の際、道路構造物の支承(ししょう:橋梁の道路部分と脚のつなぎ目に位置する部材)をテーマとし、壊れないように設計されているのに何故壊れるのか、複数ヵ所ある支承に均等に力を分散させるにはどのような整備が必要なのか、などを考える取り組みを生産工学部出身の上司と共に行いました。その際、交通システム工学科で学んだ、道路構造や交通量、材料などに関する幅広い知識と、レポート制作で身についた、論理的に言葉で説明する力がとても役立ち、最優秀賞を受賞することができました。自身の1年間が認められ、目に見える形で結果を残せたのは本当に嬉しかったです。
現在の私の業務は、道路を新しく形成する際の構造や線形計画などをとりまとめることです。自分の考えた構造が、新しい首都高速道路として誕生するかもしれないとワクワクしながら日々励んでいます。実際に自分の計画が反映され、自らが中心となって進めていく機会はまだ少ないので、今後はそうした機会をもっと増やしていくことが目標です。理工学部で得た力が必ず、その糧になってくれると思っています。