日本大学理工学部

Step2

地震との戦い

土木工学科

1995年の「阪神・淡路大震災」では6400名を超える死者・不明者が発生しています。日本ではその他の地震によって、1990年以降に限りましても250名に達する犠牲者を出してしまいました。人類災害史上で最大の地震被害は1556年に唐の都を襲った華県地震による83万人と推定されています。

このような大災害を瞬時にひき起こす地震は、どのようにして発生するのでしょうか。あなたが住んでいる町にはどのような揺れが襲来すると考えられているのでしょうか。震度Ⅶのもとでは、どのような被害が生じるのでしょうか。そして地面の激しい揺れに対して、原子力発電所や超高層ビル、本四連絡橋など超重要構造物をどのように設計し、建設しているのでしょうか。

「耐震設計法」は生きていて、地震被害がおこるたびに変化します。それは新しい構造物が建設されると被害の形態も新しくなるからで「災害は進化する」のです。大形で重要な構造物に関する耐震設計の基本的な考え方、社会や個人が直面する困難な問題点を紹介いたします。そして望ましい地震対策のありかたを、みなさんにも考えていただきたいと願います。

鈴村 順一
鈴村 順一
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(1)1999年9月台湾集集地震。台中の北、大甲渓の緩やかな河床で突然に滝が出現した。付近の橋梁もこの地変に追随できず、崩壊。(2)ダム湖の両岸200mを結ぶ斜張橋。阪神大震災後に強化された耐震設計法を適用できなかった最後の橋の一つである。(3)学生たちは供用開始を前に加力試験を行ない、地震動に耐える能力を評価する研究に取組んでいる。

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