GISによる社会課題や被災概要の可視化
土木工学科
皆さんは地理情報システム(GIS:Geographic Information System)という技術をご存知でしょうか。簡単に説明すると、GISは「コンピューター上で複数の位置の情報を持った空間データを表示し、データ同士の関係を分析したり、可視化(表示)できるツール」になります。
近年、情報通信技術や位置計測技術の発展により、GISは普及が著しく、行政をはじめ、皆さんが利用しているスマートフォンでも利用されています。実は皆さんが毎日テレビで眺めている天気図もGISの技術が用いられています。2022年度からは高等学校において必修科目となった地理総合では、その軸の一つにGISの活用が位置付けられており、ますます注目度を増している技術です。
GISは様々な分野で利用されていますが、その1つが地域社会における課題の可視化と具体的な方策の検討です。
私は皆さんに、様々な空間情報や宇宙・上空から観測した衛星画像やドローン空撮画像などを用いて、GISを利用した社会課題を可視化する方法などを解説します。加えて、災害時での被災箇所の把握やGISによる連携についても解説します。
また、私が行っている研究として、様々な空間データを用いた都市の変遷や環境、さらには災害時など被害箇所を把握した事例など紹介します。





図1:GISのイメージ図
図2:衛星解析による建物被害の推計