見えないモノを診る技術
土木工学科
私たちの豊かな暮らしは道路、鉄道、ダムまたは電力施設等の多様な社会基盤施設と共にあります。また、社会基盤施設は地盤に支えられており、施設の設計、維持管理においては施設を支える地盤の状態を把握する必要があります。しかし、地盤内部の状態については目視で確認することが困難です。
確認することが困難な地盤内部を把握する手法の一つとして物理探査が挙げられます。物理探査とは、対象とする材料の物理的な特徴を利用し、材料の状態を可視化する技術です。そのため、地盤に力を加えることで反力等を得る方法とは異なり、地盤内部の状況を遠隔から把握することが期待できます。しかし、適用する物理探査手法の限界、物理現象の計測方法について理解が不十分であると正しい結果が得られない場合があります。本講義では、物理探査を用いて地盤内部を可視化する手法について紹介します。また、地盤を伝わる弾性波を使った物理探査手法を例に手法の限界及び計測方法を深く理解することの重要性についてお伝えします。





計測に用いるセンサ
計測した弾性波