日本大学理工学部

Step2

防災・減災のための津波シミュレーション

海洋建築工学科

南海トラフ地震の発生が懸念される現在、沿岸の人々を守るための施設整備が日本各地で進められています。津波は,その規模の大きさから,水槽を用いた実験ですべてを把握することが困難な現象の一つです.また,現在の観測技術では,今後発生する津波の規模を,事前に正確に推定することができないのが現状であり、あらかじめ想定される数多くの津波のパターンを網羅するためには,数多くの実験をする必要があります。そこで力を発揮するのが,数値シミュレーションです.太平洋全体を再現した津波実験をすることは不可能ですが,津波シミュレーションだったら可能です。また,遡上した津波によって逃げ遅れる可能性がある地域を見つけることも、津波漂流物が漂流していく様子も、船舶が津波によって陸にのりあがる様子も、数値シミュレーションならば再現が可能です.再現が可能だからこそ、対策を検討し,講じることができるのです。

この講義では、防災・減災のための津波シミュレーションについて動画を交えながら紹介します。

相田 康洋
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