日本大学理工学部

Step2

2050年宇宙エレベーターの旅

精密機械工学科

誰もが簡単に宇宙旅行ができる夢の移動システムとしてSFの中で考案された宇宙エレベータ(軌道エレベータ)は、2050年の実現にむけて米国、日本や欧州で様々な基礎技術の研究が開始されています。3万6千キロの静止軌道まで昇降するエレベーターの開発には多くの難問があり、現状の技術だけでは実現が難しいのですが、先端ロボット技術やテザー衛星開発技術にこれらの問題を解決するヒントが多くあることが分かってきました。

この講義では、現在、世界の研究者たちが開発している宇宙エレベーターの動作原理や仕組みを実際に試作された宇宙エレベータモデルを使って説明します。また、欧州や日本で実施されている宇宙エレベーター競技会の様子と共に、研究室で開発された宇宙エレベーター実験衛星について紹介します。この実験衛星は2018年9月にこうのとり7号機によって打ち上げられ、同年10月に世界初の宇宙空間での宇宙エレベーター実証実験が行われました。この取組みや今後期待されている火星エレベーター計画についても解説します。

青木 義男
青木 義男
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