日本大学理工学部

Step2

太陽系小天体探査

航空宇宙工学科

私たちが住む太陽系には、8つの惑星と数十個の準惑星の他に、これらの天体に成れなかった小天体が多数存在します。この「太陽系小天体」には、約70万個発見されている「小惑星」、約5000個発見されている「彗星」の他に、彗星や小惑星を起源とする「ダスト」と呼ばれる塵(ちり)があります。彗星から放出された塵の帯(ダスト・トレイル)が地球と交差する際に発生する現象が、よく知られている「流星群」です。また、小惑星の破片は、「隕石」として地上に落下することもあります。地球には,毎日100〜300トンもの塵が宇宙から降り注いでいるのです。太陽系小天体は、惑星に成りそこねた微惑星や原始惑星の名残だと考えられており、46億年前の太陽系形成の謎を紐解く重要な研究対象となっています。

この講義では、太陽系と小天体についての基本的な知識から、小惑星、彗星、流星の科学について、天体観測や「はやぶさ」「はやぶさ2」などの最前線の小天体探査も交えながら紹介します。

阿部 新助
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しし座流星群
小惑星サンプルリターン探査機
「はやぶさ2」

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