日本大学理工学部

Step2

グライダー飛行の科学

航空宇宙工学科

グライダーとは,エンジンの力を使わずに空気の力と重力だけで滑翔する乗り物です.19世紀にオットー・リリエンタールによってグライダーによる飛行試験が行われて以来,今日の航空機の原点であり,航空機が飛ぶ仕組みを理解する上で最も基本的な乗り物です.グライダーが長時間飛行するためには,上昇気流と呼ばれる,重力と逆らう向きに流れる空気の力が必要となります.うまく上昇気流を利用できれば,数時間の滞空や,数百kmの距離を無動力で飛行する事が可能です.上昇気流を発生させる原因は,地球規模で循環する風や,ゲリラ豪雨の原因でもある局地的な対流など様々です.

本講義では,まずグライダーの歴史や飛行する仕組みを解説します.また,上昇気流が発生する仕組みを解説し,グライダーが長時間飛行できる秘密に迫ります.最後に,最新のグライダー技術についてご紹介します.

翼周囲を流れる気流の流速と圧力の計算結果

翼周囲を流れる気流の流速と圧力の計算結果

齊藤 允教
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