日本大学理工学部

Step2

1兆分の1秒のモノサシで電子の世界を観察する

電子工学科

今日、高度情報化社会の中枢をなす高速情報蓄積/処理基盤技術において、物性を良く理解しその技術的利用を達成している時間領域はナノ秒(10-9秒)オーダーです。フェムト秒(10-15秒)という遥かに短い未踏領域の理解・制御を図ることは、近年要請が高まる超高速情報処理、新規光機能材料や超微細低エネルギー消費デバイス創生の指導原理の一つとして、また不可欠な知見として国内外で研究が活発になりつつあります。

本講義で紹介する研究では、超短パルスレーザを用いる事で、超高速磁化応答(極短時間での磁石の振る舞い)の分析を可能とし、物理的に興味深い現象を明らかにしてきております。例えば原子・分子振動よりも短い時間で、光照射により磁石の性質を変えることが可能である事も明らかになってまいりました。これは、従来の物理ではまだ十分に説明できない現象ですが、現在の情報処理技術よりも数千倍速い新たな超高速情報処理装置を作れる可能性を示しております。

「1兆分の1秒のモノサシで電子の世界を観察する」事が未知の世界を切り拓きます。

塚本 新
塚本 新
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▲フェムト秒パルス光利用 超短時間現象計測装置▲フェムト秒パルス光利用 超短時間現象計測装置フェムト秒って?フェムト秒って?

電子工学科

コピー機の文字のにじみ防止用の静電気センサーをつくる ナノ領域の情報を得る超微細センサーをつくる
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新素材を設計し物理特性をシミュレーションする 小型高性能光源と応用計測システムを探求する
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宇宙で電気を作り地球へ送る コンパクトに収納できる展開アンテナをつくる
高性能アンテナで宇宙から地球環境を見守る 電波とアンテナ入門
宇宙放射線からコンピューターを守る 1兆分の1秒のモノサシで電子の世界を観察する
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もっと高速で途切れないスマートフォンをつくる 電波ってなに? 電波を見る・測る
省エネ・省電力の決め手:究極のナノ構造電子デバイスをつくるA 省エネ・省電力の決め手:究極のナノ構造電子デバイスをつくるB
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