日本大学理工学部

Step2

小型高性能光源と応用計測システムを探求する

電子工学科

光で、1兆分の1秒のモノサシをつくるには、1秒間に地球を7周半するといわれる光が、たった数十ミクロンしか進まない時間だけパルス発光する光源が必要となります。我々は、光ファイバ、カーボンナノチューブ、光増幅器を組み合わせて手のひらサイズの高性能パルス光源の実用化とそれを用いた計測システムの研究を行っています。

従来の技術でパルスを発生させるには、図1のような大型(机1台分)の面積が必要でした。しかし、我々が研究している高性能短パルス光源は、図2に示すように光ファイバ内で生じる光ソリトン効果を利用して非常に小型な光源化しており、手のひらサイズとなっています。図3は、波形観測装置によるパルス波形観測結果を示したものです。

CSTサイエンスアカデミーでは、少し難しいかも知れませんが、光パルスとは何?光パルスを用いた応用計測システムってどのようなもの?またその特徴は何?など、最先端技術の一端を触れつつわかり易く解説したいと思います。

大谷 昭仁
大谷 昭仁
申し込む
図1従来型超短パルスレーザ図1従来型超短パルスレーザ
出展:http://www.spectra-physics.jp/products/category_025.html図2 カーボンナノチューブを利用した高性能短パルス光源図2 カーボンナノチューブを利用した高性能短パルス光源
出展:腰原他;「光伝送信号品質モニタのための周波数可変型ファイバレーザ」、電気学会論文誌A、131、4、pp. 257-262図3 波形観測装置によるパルス波形観測図3 波形観測装置によるパルス波形観測

電子工学科

コピー機の文字のにじみ防止用の静電気センサーをつくる ナノ領域の情報を得る超微細センサーをつくる
原子・分子をあやつり新しい応用物理分野を創造する 紙のように軽くて薄く曲げられるテレビ、コンピュータをつくる
新素材を設計し物理特性をシミュレーションする 小型高性能光源と応用計測システムを探求する
次世代通信網技術を知り、測定・応用技術を創る 電子回路で脳を創る
高性能VLSIを設計する 地雷探査用匂いセンサーをつくる
ニューラルネットワークで四足歩行ロボットを制御する ヒューマノイドロボットを創る
ニューロン間の情報処理を解き明かす 次世代携帯端末の評価を行える電波暗箱をつくる
宇宙で電気を作り地球へ送る コンパクトに収納できる展開アンテナをつくる
高性能アンテナで宇宙から地球環境を見守る 電波とアンテナ入門
宇宙放射線からコンピューターを守る 1兆分の1秒のモノサシで電子の世界を観察する
超高速ハードディスクをつくる 超短時間での原子/電子の振舞をシミュレーションする
低ノイズ電子回路をつくる 高感度MEMS水晶センサの加工シミュレーション
もっと高速で途切れないスマートフォンをつくる 電波ってなに? 電波を見る・測る
省エネ・省電力の決め手:究極のナノ構造電子デバイスをつくるA 省エネ・省電力の決め手:究極のナノ構造電子デバイスをつくるB
省エネ・省電力の決め手:究極のナノ構造電子デバイスをつくるC パソコンの仕組み 解き明かします(実演・体験)

このページのトップへ