小型高性能光源と応用計測システムを探求する
電子工学科
光で、1兆分の1秒のモノサシをつくるには、1秒間に地球を7周半するといわれる光が、たった数十ミクロンしか進まない時間だけパルス発光する光源が必要となります。我々は、光ファイバ、カーボンナノチューブ、光増幅器を組み合わせて手のひらサイズの高性能パルス光源の実用化とそれを用いた計測システムの研究を行っています。
従来の技術でパルスを発生させるには、図1のような大型(机1台分)の面積が必要でした。しかし、我々が研究している高性能短パルス光源は、図2に示すように光ファイバ内で生じる光ソリトン効果を利用して非常に小型な光源化しており、手のひらサイズとなっています。図3は、波形観測装置によるパルス波形観測結果を示したものです。
CSTサイエンスアカデミーでは、少し難しいかも知れませんが、光パルスとは何?光パルスを用いた応用計測システムってどのようなもの?またその特徴は何?など、最先端技術の一端を触れつつわかり易く解説したいと思います。