省エネ・省電力の決め手:究極のナノ構造電子デバイスをつくるA
電子工学科
現在の私達の生活の中には、モバイル電子デバイスが当たり前に普及しています。携帯電話やディジタルカメラ、ゲーム機などのバッテリの残量をいつも気にしているのではないでしょうか?バッテリを大きくすると重くなってしまいますね。これまで電子デバイスには、便利に使うために高速処理、高密度記録が要求されてきましたが、モバイルで使用することを考えると、小型、軽量で、低消費電力であることが重要になってきます。今後、ウェアラブル端末や、環境発電でも動作可能な微小消費電力デバイスなどが台頭してくることが予想され、ますます重要度が増しています。
ナノサイエンス・ナノテクノロジーは、ナノメートルという非常に小さなサイズで発現する現象であり、それを活用する技術です。私達の知るサイズではなしえない高効率化を、ナノテクノロジーを用いて実現することを目指しています。真空装置を使って極薄の人工的な薄膜構造を作製し、電子線リソグラフィを使って微小なパターンを形成することで、新しいナノ構造デバイスを創製することが可能です。