日本大学理工学部

Step2

超短時間での原子/電子の振舞をシミュレーションする

電子工学科

今日、スマートフォンやインターネット等により、便利なアプリを駆使し世界中とつながり生活しておりますが、かつてはSFの世界にのみ存在したものでした。これら高度情報化社会をもたらしたのは電子工学を基盤とした超高速・高集積・低消費技術の発展に他なりません。これまで。ナノ・テクノロジーに代表される、「より小さく」する技術により大きく発展してまいりました。

本講義では、これら三つの特徴をさらに発展させるために「時間」にも注目した研究の紹介をいたします。物質の主な構成要素である、原子核と電子、その重さも、“振舞いの時間スケール”も大きく異なり、電気の流れ方や光との作用等多くは電子が重要なカギを握っております。これらの違いを積極的に利用し、超高速情報処理、新規光機能材料や超微細低エネルギー消費デバイス創生に向け、フェムト秒(10-15秒)という原子振動よりも短い時間領域での原子/電子の振る舞いを、コンピュータ・シミュレーションにより研究しております。フェムト秒レーザーと呼ばれる光を利用した超高速現象の実験研究も併せて紹介しつつ、日常とかけ離れた「超短時間」の世界のお話をいたします。

塚本 新
塚本 新
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左:磁性体への超短パルス光照射モデル・イメージ図 右:超短パルス光イメージ図約100fsの間のみ光が存在左:磁性体への超短パルス光照射モデル・イメージ図
右:超短パルス光イメージ図約100fsの間のみ光が存在磁性体計算モデルのイメージ図磁性体計算モデルのイメージ図

電子工学科

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