次世代携帯端末の評価を行える電波暗箱をつくる
電子工学科
光に関する実験等は、暗室で行われていることはご存じだと思います。暗室は外からの光が入らないように、また光が壁、床、天井で反射しないように作られています。これと同様に、無線機器の試験は電波暗室と呼ばれる部屋で行われます。この試験を机上や普通の部屋内で行えるように、小さくしたのが電波暗箱です。
スマートフォンの進歩は言うまでもありません。通信速度はどんどん高速化しています。これは高い周波数を含む複数の周波数を使うという技術により達成されています。その進歩に伴い、従来の電波暗箱では無線機器を正しく評価できないという問題が生じています。我々は次世代の通信機器を試験し得る電波暗箱の実現を目的として研究を行っています。