日本大学理工学部

Step2

確率論

数学科

高校までに、ランダムな現象を取り扱うための「確率」というものを学習したかと思います。「確率」が考察された起源は17世紀のフェルマーとパスカルの書簡であると言われており、そこから確率に対する研究が始まり、数多くの研究者が研究に携わってきました。

20世紀になって、試行のもたらす結果(根源事象)の空間とその確率を公理として与えてその上で考える枠組みが作られました。さらに、当時できたばかりの「測度」という概念が非常に威力を発揮し、飛躍的な発展を遂げることになりました。また、数学の一分野としてだけにとどまらず、自然科学・社会科学において非常に重要な位置を占めるまでに成長しています。

「確率論」は数学としては比較的若い分野であり、活発に研究が続けられています。その中で、伊藤清先生をはじめとして、日本の研究者は確率論に対し非常に大きな貢献をしており、日本は世界の確率論の中で今も大きな拠点となっています。

西川 貴雄
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