日本大学理工学部

Step2

相対性理論と光生成への道しるべ

量子科学研究所

近年、ブラックホール連星の衝突合体から放出される重力波や、光を用いたブラックホールの観測が行えるようになってきています。ブラックホールや重力波の放出は相対性理論によりその存在が示唆されており、間接的には様々な方法で検証が行われてきましたが、科学技術の発展により、ついに直接的な観測が行える時代になりました。相対性理論は、身近なものである携帯電話やカーナビで使われているGPSにおいても欠かせないものです。


この講演では、相対性理論のうち特殊相対性理論と呼ばれる、高いエネルギー状態にある物体の持つ速度やエネルギーに関する理論を簡単に説明します。次に、物体に高いエネルギーを印加させる加速器装置を用いると強い光が生成できることを紹介します。実は、X線などの高いエネルギー領域の強い光を生み出すためには相対性理論が重要となります。また、こうして作られた強い光は材料開発を含む産業の促進にも貢献しています。講演では数式をできるだけ使わないで説明を行います。

住友 洋介
住友 洋介
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