日本大学理工学部

Step2

身近な暮らしの中で取り組む景観まちづくり

まちづくり工学科

みなさんは自分自身が暮らしている地域(まち)の中で“誇れるスポット”、“自慢できるスポット”についてたずねられた際、すぐに答えることができるでしょうか?

これは一見すると簡単な質問と思われがちですが、著名な観光地ではない、いわゆる“普通のまち”といった場合には、なかなか即答が難しいという声をよく聞きます。その理由は、自分自身が暮らすまちの中で、本当は魅力的な資源があったとしても、それは日常的な光景として“当たり前の存在”になってしまいがちであるからです。そのため、新たな開発によって、失われてはじめてその魅力的な価値に気づくという問題がしばしば生じてきます。

では、そのような問題を生じさせない“魅力的なまち”を持続的に支えるためにはどうすればよいのでしょうか。

その解決策の一つとして、地元地域の住民や行政とともに専門家が集まり、そのまちの魅力点や問題点を議論し、そのまちのこれからのあり方を導く「景観まちづくりワークショップ」が注目されています。その中で、実際にまち歩きを行うことで地元地域の魅力点や問題点を再発見したり、参加者が自ら取り組めるまちづくりプログラムを作り上げたり、その実践に取り組んだりします。

そこで、本講義では、私自身がいろいろな地域で実践している「身近な暮らしの中で取り組む景観まちづくり」について、ビジュアルな事例写真などを用いながらその意義や魅力を解説します。

岡田 智秀
岡田 智秀
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