日本大学理工学部

Step2

減少社会への新たなまちづくりの挑戦(オンライン)

まちづくり工学科

現下の都市を巡っては、高齢化の急速な進展、人口の減少などを背景に、宅地・住宅のみならず交通・消費などの諸需要が大きく減退し、活力と魅力をもつ「持続可能な社会の形成」が困難になりつつあります。都市の空間を見渡せば、従来の中心市街地・商店街等の魅力の低下にとどまらず、広く市街地においても、空き家・空き地化などの蚕食、局所的な疲弊・衰弱が進行。加えて郊外の住宅団地の老朽化・衰退現象は、さらに深刻化しています。地域社会も、それを支える担い手が減少、コミュニティもぜい弱化しつつあります。今般のコロナ禍は、そのような動きを助長させ、都市の疲弊・衰退にいかに対峙するかが、まさにこれからの都市の重要な課題になります。

これまで長く、都市が成長・拡大をつづけるなか、増大する住宅・宅地需要に対し、いかにそれらを都市のなかで収容し、秩序をつくり出していくか、「需要増大への対応」が喫緊の課題とされてきました。けれどこれからは、「需要減少時代」を迎えています。これまでの考え方、方法論を一歩踏み出す「需要創造」「新たな価値創造」といった考え方が求められ、そのための方法論が切望されてきています。

髙村 義晴
髙村 義晴
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