2016年 短期大学部 シラバス - ものづくり・サイエンス総合学科
設置情報
科目名 | 卒業研究 | ||
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設置学科 | ものづくり・サイエンス総合学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 三浦・駒田 他 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | E45R |
クラス |
概要
研究テーマ 及び研究領域 |
【機械分野】飯島晃良:「可視化エンジン開発とエンジン燃焼実験」 エンジンの燃焼は,熱・流れ・化学反応などが複雑に絡み合った未知現象のかたまりである.それらを明らかにすることは,次世代の高効率でクリーンな動力源の開発にとって欠かせない事項である.ここでは,それを実現するための実験装置として,燃焼室内が視える可視化エンジンの製作にチャレンジする.可視化エンジンの部品を設計・製作した後,燃焼の可視化実験を行い,その現象を考察し,未知現象に迫る. 【機械分野】山田高三:「知能化工作機械の技術」 日本の工作機械は高剛性・高精度を目標に開発がなされてきており,他国の工作機械と比べ優れた性能を有し,高い評価を得ている.しかし,今後の工作機械ではIoTを活用した知能化が必須となる.そこで,知能化工作機械のために必要な要素技術について学ぶ. 【機械分野】三浦浩一:「可変形状トラス」 可変形状トラスとは,アクチュエータ部材により,目的に応じてその形状を変化させることができトラス構造である。展開型の宇宙構造物やマニプレータアーム,近未来型の建造物などに応用されている。ここでは,簡単な可変形状トラスをデザインし,その運動特性や力学特性についての評価を行う。 【機械分野】宮城徳誠:「エコ社会における機械(工業熱力学・熱工学・流体工学)」 エンジンや動力機械,大型風車や小型水力発電など,さまざまな動力源が効率化が図られている。これらに関する論文や企業の技術レビューなどを文献調査し,報告書をまとめる。 今年度の実験実習テーマとして,機構設計を念頭に「レゴ・マインドストームを用いた4輪駆動車の設計」と,計測制御を念頭に「太陽熱の有効利用に関する研究」を設定する。 また,テーマによっては簡単な構想設計を行っても良い。 【電気電子分野・情報分野】井上文雄:「Javaを用いた画像処理に関する研究」 立体物の形状や三次元位置の計測を「画像」から行うことを総称して「三次元画像計測」と呼ぶが,その手法には様々なものがある。ステレオ立体計測による三次元構造の解析を通じて,画像処理・ロボットビジョンの基礎を身につける。 【電気電子分野】田邊一夫:「電磁環境に関する研究」 大地上の金属体を伝搬する電流から発生する電磁界の様子を知ることは,送配電線周辺の電磁環境を知る上に重要である。これらに関する論文や書籍などを調査し,レポートとしてまとめ,発表する。また,調査内容によっては,簡単な電磁界シミュレーションを行ってもよい。これは,学習した電気回路,電磁気学に対する理解を深めるとともに,資料調査・発表資料作成・発表方法について学ぶことを目的としたものである。 【情報分野・電気電子分野】香取照臣:「ソフトウェアシステムの構築」 応用情報工学を志す者を対象に、大学院情報科学専攻、応用情報工学科4・3年と合同で、授業での先生役とC言語を用いた小規模なソフトウェアシステムの構築を行う。多くの先輩からいろいろな意見を頂戴できるので、自然と取り組むべき態度も身に付く。 詳しくは http://tkl.ecs.cst.nihon-u.ac.jp/jsotsuken.htm を参照のこと。 【情報分野】駒田智彦:「アルゴリズム入門」 最も重要なプログラミング作成能力は,優れた「アルゴリズム」(処理手順)で目的を達成することである。個々のプログラミング言語の文法を理解することは重要であるが(例えばC言語において for 文をどのように使うのかなど),優れたアルゴリズムの作成能力を身につけなければ,プログラミングをマスターしたことにはならない。 ここではロボット「レゴ マインドストーム」をプログラミングにより思うとおりに動かすことを通して,今までに学んできたプログラミングの総まとめを行う。各回の実施報告書を作成し,参加者間で共有する。このことを通して,「資料収集・実施・結果をどのように記録とし残すのか」,「それがどうしたら他人に伝わるのか」の基本を身につける。全体の総まとめの報告書も作成するものとする。 【物理学分野】山田賢治・前田知人:「物理学とは何か─基礎概念を理解するために」 物理学は,自然に関する知識や法則の単なる寄せ集めではなく,基礎概念と原理・法則を土台として築き上げられた理論体系である。ここでは,物理学を本格的に学んでいく上で必要となる様々な基礎知識(又は常識)について,まず始めに学習する。その後,物理学の基本的な考え方とその定式化,そしてその応用の仕方について,具体的な物理現象を取り上げて学んでいく。 【数学分野】眞中裕子:「関数解析の視点から見える世界」 「ゼロからわかる数学」という教材を用いて素数の性質,合同式,その応用である公開鍵暗号について輪講形式で勉強していく。この素材は難しい計算は出てこないが,大学の数学で必要なものの考え方,数学的発想法を学ぶことのできるよい課題である。 さらにそれと並行して,各自で数学・数理科学関連のテーマを選び,それについて調べて成果を発表する。これは,資料調査・発表資料作成・発表方法などについて経験を積むことを目的としたものである。 【物理学分野・数学分野】山口雄仁:「数学理論とその応用」 発展ゼミナールで学んだ無限次元線形空間にさらに新しい構造を導入してみる。長さや距離の概念を見直してみると、どんな幾何学が生まれるだろうか。また、それらを用いて何が記述出来、問題を定式化して解決出来るだろうか。各自が自分の視点に立って、扱いたい問題をリサーチし自分の言葉で発表し、それを解くための手法(Tool)を一緒に考えてゆく。具体的に、何かの事象における最適化の問題や、ある事象の変化を記述した偏微分方程式の解について、考えてみる。 |
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学修到達目標 | 登録している主専攻分野に属する研究テーマを選択し,担当教員の指導の下に研究する。 卒業研究を通じて,研究・開発手法,解析,報告書作成,プレゼンテーション等,社会で必要とされる基盤的能力を身に付ける。 |
授業形態及び 授業方法 |
選択したテーマごとに指導教員の指示に従い,調査・研究を進める。 指導教員や学生同士のディスカッション及び調査・研究の進ちょく状況や成果の報告・発表について,随時又は定期的に行う。 |
履修条件 | 専門教育科目/必修 |
その他
成績評価の方法 及び基準 |
(1) 日常の研究態度,研究発表,卒業課題等により,総合的に評価する。 (2) 出席回数が総授業回数の5分の3(9回)に満たない場合は,履修放棄として取り扱い,学業成績を評価E(判定不可)とする。 |
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質問への対応 | 各担当教員の研究室において,随時対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
飯島晃良:(駿)4号館2階428B室,iijima@mech.cst.nihon-u.ac.jp 山田高三:土質・機械実験棟 李・山田研究室,yamada@mech.cst.nihon-u.ac.jp 三浦浩一:9号館1階916C室,miura.kouichi@nihon-u.ac.jp 宮城徳誠:9号館1階916B室,miyagi.norimasa@nihon-u.ac.jp 井上文雄:9号館1階916G号室,inoue.fumio@nihon-u.ac.jp 田邊一夫:9号館1階916F号室, 香取照臣: ,katori@tkl.ecs.cst.nihon-u.ac.jp 駒田智彦:9号館1階911A号室,komada.toshihiko@nihon-u.ac.jp 山田賢治:9号館1階916E号室,yamada.kenji@nihon-u.ac.jp 前田知人:9号館1階911B号室,maeda.tomohito@nihon-u.ac.jp 眞中裕子:9号館1階911C号室, 山口雄仁:9号館2階921A号室,eugene@gaea.jcn.nihon-u.ac.jp 以上,空欄については授業中に指示する. |
オフィスアワー |
月曜 船橋 12:15 ~ 13:15 (山田(髙),田邊,駒田),12:30~13:15(山田(賢)),13:20~14:50 (井上)
火曜 船橋 12:15 ~ 13:15 (三浦,宮城,飯島<内燃機関実験棟>),12:30~13:15(前田,眞中),16:40~18:10 (井上)
水曜 船橋 12:15 ~ 13:15 (三浦,田邊),12:30~13:15 (山口,眞中),16:40~17:40 (駒田)
木曜 船橋 12:15 ~ 13:15 (山田(髙),宮城)12:30~13:15,山田(賢)),10:00~14:00(飯島<643室>)
金曜 船橋 12:15 ~ 13:15 (前田),12:30~13:15 (山口),18:10~19:00 (宮城)
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学生への メッセージ |