2016年 大学院理工学研究科 シラバス - 建築学専攻
設置情報
科目名 | 建築環境工学特論Ⅲ | ||
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設置学科 | 建築学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 橋本 修 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | C22B |
クラス |
概要
学修到達目標 | 主に音声会話や音楽演奏など情報伝達を主目的とする建築空間をとりあげ、求められる室内音響の諸特性や音場評価・設計法の基礎について理解することを学習目標とする。音の心理評価、室形状と内装設計、音場計測、物理的評価・予測法、電気音響支援などのテーマを中心に、さらに光視環境の要素を加えた複合的な環境計画のアプローチについても学ぶ。 |
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授業形態及び 授業方法 |
適宜、音の再生試聴などを交えながらパワーポイントおよび配布資料を用いた講義解説と、受講生によるプレゼンとテーマ・ディスカッションを行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
特に定めないが、講義内容の理解を深めるために音環境工学に関する基礎事項について理解していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 学習目標と授業の進め方:授業のねらい、履修内容の紹介、室内音響設計における環境工学理論と心理評価の役割。 |
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第2回 | 室内音響設計の概要:音楽ホール・劇場、会議場・大空間における音響設計・対策の事例紹介、室用途や伝達形態(音楽・音声)の違いと必要とされる音響特性、室内音響設計の流れと位置付け。 |
第3回 | 「響き」とは?:室の響き、音(響き)に関する心理評価、残響とエコー、室内音響指標の意義 。 |
第4回 | 「響き」を生かす建築:音楽ホール・劇場における必要音響性能と響きの役割、残響時間周波 数特性と内装設計。 |
第5回 | 「響き」を作る器(建築)のかたち:室の基本形状と音の伝搬性状、コンピュータ・シミュレー ション |
第6回 | 「響き」を探る:インパルス応答測定、マイク・両耳受聴による音場評価、室内音響物理指標 |
第7回 | 「響き」の性能を評価・設計する:楽音とインパルス応答による音場合成、縮尺模型実験。 |
第8回 | 「言葉」を伝える建築空間:対話、会議場、教会、大空間・公共空間などアナウンスを行う空 間の必要音響性能、音響障害の把握。 |
第9回 | 「言葉」の伝わり方を評価・設計する:音声明瞭性、室の伝達性能評価、物理的評価手法。 |
第10回 | 音の伝わりをサポートする設備:電気音響拡声スピーカの役割、音場支援、改善対策法。 |
第11回 | 公共・都市空間における音環境の整備:公共施設(駅など)・大空間における音声伝達性能と拡声支援、都市における音環境のあり方。 |
第12回 | 音・光による複合的な環境計画:環境バリアフリー、音・光サインと誘導計画など。 |
第13回 | 受講生によるレポート成果の発表およびディスカッション。 |
第14回 | 受講生によるレポート成果の発表およびディスカッション。 |
第15回 | 受講生によるレポート成果の発表およびディスカッション。 |
その他
教科書 |
特に定めない。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
『新版 建築の音響設計』 永田穂 オーム社 1991年
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成績評価の方法 及び基準 |
受講生各自のレポートおよびプレゼンとディスカッションの内容による。 |
質問への対応 | 授業時に教室にて受ける。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室 駿河台校舎578-B |
オフィスアワー |
火曜 駿河台 12:15 ~ 13:15
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学生への メッセージ |