2016年 大学院理工学研究科 シラバス - 電子工学専攻
設置情報
科目名 |
電子工学特別講義
民間企業トップマネージメントが実践してきた技術経営
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設置学科 | 電子工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 山本・上田 他 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | J55A |
クラス | 技術経営者への道 |
概要
学修到達目標 | 将来ますます進化が見込まれる高度技術社会では,技術活用の成否が社会の発展や企業の盛衰に大きな影響を与える。将来、受講生が企業において信頼される指導的技術者として活躍するために、大学院生として学修する今、技術的並びに経営的センスを磨き、涵養するため、企業経営の経験に富む講師陣からのアドバイスを十分に吸収して欲しい。 |
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授業形態及び 授業方法 |
本講義では,技術に対する幅広い知見と経営者としての豊富な経験を有する講師陣が,長年にわたる実体験を通じて培ってきた見識をもとに,技術を活かした経営の真髄を論じる。また,提案されるテーマに基づき,2回にわたり,受講者全員による総合討論を行いながら,実践的ケーススタディを通して講義内容の理解を深める。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
理系大学生として、各々の修得した専門基礎知識(専門分野は問わない)を体系的に理解しておくこと。 |
授業計画
第1回 | オリエンテーション ー技術系学生の世界観を広げるー 山本寛(電子工学科教授・学部長) 上田新次郎(元 ㈱日立プラントテクノロジー代表取締役副社長) 将来の社会を担う技術系学生に求められる人間像と技術経営について語る |
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第2回 | 「20世紀都市インフラストラクチャーの誕生」 ー技術系学生の世界観を広げるー 野呂一幸(元 大成建設㈱常務執行役員設計本部長) 20世紀は近代合理主義(モダニズム)の時代である。モダニズムの持つ先進性と限界を問う。 |
第3回 | 「21世紀の都市インフラストラクチャーの課題」 ー技術系学生の世界観を広げるー 野呂一幸(元 大成建設㈱常務執行役員設計本部長) 21世紀は近代以降(ポストモダニズム)の時代である。ポストモダニズムが掲げる葛藤、希望、創造力を考える。 |
第4回 | 「ケータイ文化を創る」 ー技術系学生の世界観を広げるー 潮田邦夫(元 コムシス情報システム代表取締役社長) 携帯電話サービスなどの新たなサービスを創発する技術者に必要な技術経営力を語る。 |
第5回 | 「物作り力の向上と研究開発者の心構え」 ー技術系学生の世界観を広げるー 中野耕作(元 古河電工㈱専務取締役) 「物作り力」の向上のためになすべき事、研究開発の仕組みと進め方・心構えを語る。 |
第6回 | 「設計品質の向上と高付加価値設計への応用」 ー技術系学生の世界観を広げるー 佐瀬 昭(元 株式会社ジャプス代表取締役技術本部長) 経営の根幹である品質の創り込みについて技術経営の視点から語る。 |
第7回 | 「メカトロニクスとロボットについて考える」 ー技術系学生の世界観を広げるー 安川清一(元 株式会社安川電機顧問) メカトロニクスからロボットへの発展を通して、技術の見方について語る。 |
第8回 | グループディスカッション ー技術系学生の世界観を広げるー 複数講師とコーディネーター(山本 寛) 前半の講義について、特定のテーマを取り上げながら、受講生と講師との間で質疑応答しながら、討論する。 |
第9回 | 「グローバル市場変化に対応した事業戦略と競争力強化策」 -技術経営の実践ー 三木一克(元 ㈱日立メディコ代表執行役社長) 社会イノベーション事業の概要とこれを実現するオープンイノベーション戦略を語る。 |
第10回 | 「新興国市場拡大に対応した新製品開発の取り組み」 -技術経営の実践ー 三木一克(元 ㈱日立メディコ代表執行役社長) グローバルに存在感が増している新興国市場でのニーズの把握と新たな事業化について語る。 |
第11回 | 「企業における研究開発の役割と新製品開発の施策」 -技術経営の実践ー 三木一克(元 ㈱日立メディコ代表執行役社長) 垂直統合ビジネスモデルの成功・失敗事例と共に、新たな時代の研究開発の役割を語る。 |
第12回 | 「技術に立脚した経営ー新規技術が未来を変える」 -技術経営の実践ー 神永 晋(元 住友精密工業㈱代表取締役社長) 研究開発と事業化について航空機装備品事業とマイクロ・ナノ事業の実践例を語る。 |
第13回 | 「グローバル視点の研究開発と事業化」 -技術経営の実践ー 神永 晋(元 住友精密工業㈱代表取締役社長) 産官学連携、産業間連携、国境を越えた連携の実践と世界の中の日本の道を語る。 |
第14回 | 「水インフラビジネスのグローバル展開」 -技術経営の実践ー 上田新次郎(元 ㈱日立プラントテクノロジー代表取締役副社長) グローバルに伸張が見込まれる水インフラビジネスの全体像と地毛用の戦略・課題を語る。 |
第15回 | グループディスカッション -技術経営の実践ー 複数講師とコーディネーター(山本 寛) 後半の講義について、特定のテーマを取り上げながら、受講生と講師との間で質疑応答しながら、討論する。 |
その他
教科書 |
特定のテキストは使用しない。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
必要に応じて、資料となるプリントを配布する。
なお、野呂一幸の参考図書は次のとおり。
書 名:世界の見方・感じ方 建築はおもしろい
著 者:野呂一幸
出版社:サイバー出版センター
金 額:2500円(税別)学割(2割引き)あり
購入法:http://www.cybersoken.com/portfolio/detail/architecture/ から申し込む。
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成績評価の方法 及び基準 |
関心を持ったテーマに関する小論文を提出してもらい、複数の担当講師によってレポート点として評価する。(評価全体の80%) グループディスカッションにおけるプレゼンテーションや貢献度を平常点として評価する。 また、各講義の終了後、毎回コーディネーター宛にメール提出してもらう課題(講義の概要、疑問点、問題提起、感想など、A41枚程度)も平常点として評価に加えるので留意すること。 (評価全体の20%) |
質問への対応 | 随時、教室において受け付ける。 担当講師への質問は、コーディネーター(山本寛)宛にメールしても受け付ける。 担当講師からの回答はメールにて行う。 |
研究室又は 連絡先 |
コーディネーター:山本寛(電子工学科教授・学部長) 駿河台10号館8F(学部長室) Tel: 03-3259-0505 E-mail: yamamoto.hiroshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 15:00 ~ 16:30 駿河台10号館8F(学部長室)
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学生への メッセージ |
本講義は、理工学研究科において専攻をこえた枠組みの中で開講されるものであり、電子工学専攻以外の大学院生が積極的に受講することを希望している。 「技術経営者への道」と銘打った本講義の講師陣は理系民間企業トップマネージメントを実践してきた方々であり、その豊富な経験と知恵を汲み取る好機として受講していただきたい。 |