2016年 大学院理工学研究科 シラバス - 物理学専攻
設置情報
科目名 | 一般相対論Ⅱ | ||
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設置学科 | 物理学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 三輪 光嗣 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜2 木曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L22B L46A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 一般相対論を学んだ学生を対象としており、相対論を使う技術を身につけること、相対論に対する理解を深めることを目標としている。特に今年度はブラックホールの熱力学的な性質をテーマとして扱う。 |
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授業形態及び 授業方法 |
教科書や論文などを用いた輪講を行う。また、必要に応じて輪講を止めて講義形式の解説を行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
夏休みの間に一般相対論1の内容を良く復習して、基本的な事項は必ず身につけておいてください。輪講の担当者は内容を全て理解している必要はありませんが、分からないところは議論のための問題提起をしてください。 |
授業計画
第1回 | 一般相対論の基本的事項の復習 アインシュタイン方程式の復習をする。 |
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第2回 | アインシュタイン方程式の解 ドジッター時空、反ドジッター時空、シュヴァルツシルト時空等のアインシュタイン方程式の解について学ぶ。 |
第3回 | 様々な座標系を用いた解の解析 前回取り上げた解について、様々な座標系を導入してその性質を調べる。 |
第4回 | 曲がった時空における場の量子論 曲がった時空における場の量子化やボゴリューボフ変換について学ぶ。 |
第5回 | ウンルー効果 ボゴリューボフ変換の練習としてウンルー効果を学ぶ。 |
第6回 | ホーキング輻射 シュヴァルツシルト時空を用いてホーキング輻射について学ぶ。 |
第7回 | ブラックホール熱力学 シュヴァルツシルト時空を用いてブラックホール熱力学について学ぶ。 |
第8回 | 様々なブラックホール解 電荷や角運動量を持つブラックホール、高次元や低次元時空におけるブラックホール解について学ぶ。 |
第9回 | 超対称性 次週以降の準備のために超対称性について学ぶ。 |
第10回 | 超弦理論と超重力理論 超弦理論とその低エネルギー有効理論である超重力理論について学ぶ。 |
第11回 | 超弦理論と超重力理論 前回に引き続き超弦理論と超重力理論について学ぶ。 |
第12回 | Dブレーン 弦の世界面の立場から見たDブレーンについて学ぶ。 |
第13回 | 超重力理論におけるDブレーン解 超重力理論の立場から見たDブレーンについて学ぶ。 |
第14回 | Dブレーン解の持つ熱力学的性質 Dブレーン解の持つエントロピーなど、熱力学的性質について学ぶ。 |
第15回 | 超弦理論を用いた熱力学的性質の解釈 Dブレーン解の持つ熱力学的性質を超弦理論の立場から考える。 |
その他
教科書 | |
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
福間将文、酒谷雄峰 『重力とエントロピー』 臨時別冊・数理科学 サイエンス社
磯暁 『現代物理学の基礎としての場の量子論』 KEK物理学シリーズ 共立出版
太田信義 『超弦理論・ブレイン・M理論』 シュプリンガー現代理論物理学シリーズ シュプリンガー・フェアラーク東京株式会社
Robert M.Wald, General Relativity, The University of Chicago Press
N.D.Birrell, P.C.W.Davies, Quantum fields in curved space, Cambridge University Press
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成績評価の方法 及び基準 |
レポートと輪講での議論を考慮して評価を行う。 |
質問への対応 | 随時。ただし、オフィスアワー以外の時間での質問は、事前にメールをもらえると確実です。 |
研究室又は 連絡先 |
研究室: 駿河台校舎4号館420B室 メールアドレス: miwa.akitsugu@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 12:10 ~ 13:10
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学生への メッセージ |