2016年 大学院理工学研究科 シラバス - 不動産科学専攻
設置情報
科目名 | 不動産経済特論Ⅱ | ||
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設置学科 | 不動産科学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 原野 啓 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜6 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | N26B |
クラス |
概要
学修到達目標 | どこに居住するのか?どの程度の大きさの住宅に住むのか?用途規制はなぜ存在するのか?一見すると独立に成立しているように思われる不動産市場の様々な現象は、都市の形成や発展と大きく関わりを持っている。この授業では、ミクロ経済学を応用してそれらの関係を解き明かし、経済の発展と都市の発展、都市の発展と住宅問題の関係について学習する。住宅問題を考える際、資本主義社会と都市の発展との関係を踏まえて考察することができるようになることが、この授業の目標である。 |
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授業形態及び 授業方法 |
講義および発表形式 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
経済学を学んだことがある者は、ミクロ経済学の基本を復習しておくこと。経済学を学んだことが無い学生は、教科書または参考書などでミクロ経済学の基礎的な部分を事前に目を通してほしい。また、可能であれば、前期科目の不動産経済特論Ⅰも併せて受講すること。 |
授業計画
第1回 | 講義の進め方、レポートの課題の出題、教員・学生の自己紹介、ミクロ経済学の解説 |
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第2回 | 都市は何故存在するのか?(都市経済学と住宅問題、都市の集積と比較優位) |
第3回 | 家計と住宅面積の関係1(家計行動のミクロ経済分析) |
第4回 | 家計と住宅面積の関係2(所得補助と家賃補助への応用) |
第5回 | 面積/地価/距離に関する土地の利用方法1(家計の土地利用) |
第6回 | 面積/地価/距離に関する土地の利用方法2(所得タイプ別にみる土地利用) |
第7回 | 面積/地価/距離に関する土地の利用方法3(土地利用と市場地代) |
第8回 | 学生による課題報告 |
第9回 | 土地利用と外部不経済1(需給曲線による経済分析) |
第10回 | 土地利用と外部不経済2(社会的余剰による評価) |
第11回 | 土地利用と外部不経済3(指導監督政策による外部性への対応) |
第12回 | 土地利用と外部不経済4(市場重視政策による外部性への対応) |
第13回 | 土地利用と外部不経済5(外部不経済と付値地代の分析) |
第14回 | 土地利用と外部不経済6(外部不経済と市場地代の分析) |
第15回 | レポート作成およびその解説 |
その他
教科書 |
基本的にレジュメを用意する。
都市経済学の自習をしたい学生には、下記の教科書を推薦する。
山崎福寿・浅田義久,『シリーズ・新エコノミクス 都市経済学』,日本評論社
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
N.G.マンキュー 『マンキュー経済学Ⅰ ミクロ編』 東洋経済新報社 2013年 第3版
ミクロ経済学の教科書です。非常に分厚い本ですが、懇切丁寧に書かれているからなので、分厚さに抵抗を覚える必要はありません。ミクロ経済学については、この本があれば自習可能です。
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成績評価の方法 及び基準 |
課題報告(40%)、最終レポート(50%)、授業貢献度(10%)で評価 |
質問への対応 | 講義中、講義終了後、教室にて質問に対応いたします。また、メールで連絡をもらえれば、翌週の授業で対応するようにします。 |
研究室又は 連絡先 |
授業中にメールアドレスを連絡します。質問などがあれば適宜連絡をしてください。 |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
経済学を勉強したことがない学生でも履修できるよう配慮した授業を行う予定です。「経済学は分からないから…」と尻込みせず、授業への参加をお待ちしております。 |