2016年 大学院理工学研究科 シラバス - 医療・福祉工学専攻
設置情報
科目名 | 福祉機器特論 | ||
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設置学科 | 医療・福祉工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 依田 光正 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜4 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | P14A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 福祉機器は,概括的にいえば,障がい者や高齢者を支援するために特別に作ったかまたは既製品として存在する機器システムである.近年,わが国では世界に類を見ない急速な高齢化および,重度や重複した障がいを有する障がい者の社会参加に伴い,様々な分野で福祉機器に関するニーズが高まっている.本特論では情報の視点から福祉機器を取り巻く諸問題を概説すると共に,使用者・介助者の身体的・心理的側面と機器のインターフェイスを中心として講義する. |
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授業形態及び 授業方法 |
本授業においては,情報に関わる福祉機器分野を取り上げるため,本分野を専門に著した教科書をベースとして主に体幹と上肢を対象に授業を進める形態をとる.よって,授業方法は教科書に基づいた講義形式で行う.なお,レポートを実施する. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
指定されたテキストを用いて,授業内容をあらかじめ準備学習すること. 福祉機器分野における関心のある事項を予備知識としてまとめておくこと. |
授業計画
第1回 | 情報と福祉機器:福祉機器について概説し,本特論で扱う福祉機器の分野について説明する. |
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第2回 | 障がい者・高齢者と情報技術:情報技術分野の福祉機器と障がい者・高齢者との闇係について講義する. |
第3回 | 心身の機能とその障がい:情報技術分野の機器を扱うに当たって対象となる心身の機能とその障がいについて講義する. |
第4回 | コミュニケーション:情報技術とコミュニケーションの関係について障がい者・高齢者の立場から講義する. |
第5回 | 身体機能:情報技術と身体機能の関係について障がい者・高齢者の立場から講義する. |
第6回 | メディア:情報技術とメディアの関係について障がい者・高齢者の立場から講義する. |
第7回 | メディアと障がい者・高齢者支援:メディアを用いた障がい者・高齢者の支援技術について講義する. |
第8回 | 障がい者支援メディア各論:メディアを用いて障がい者の支援を行う技術について講義する. |
第9回 | 高齢者支援メディア各論:メディアを用いて高齢者の支援を行う技術について講義する. |
第10回 | 通信と障がい者支援:障がい者の支援に有効な通信技術について講義する. |
第11回 | 障がい者の身体特性支援:情報通信技術を用いて障がい者の身体特性を踏まえた支援技術を講義する. |
第12回 | 高齢者の身体特性支援:情報通信技術を用いて高齢者の身体特性を踏まえた支援技術を講義する. |
第13回 | 精神活動支援:情報通信技術を用いて精神活動を支援する技術について講義する, |
第14回 | 将来の福祉機器:情報通信技術を用いた福祉機器の現在と将来技術の展望について検討する. |
第15回 | 情報技術と福祉機器の総括:情報通信技術を用いた福祉機器の現在と将来技術の展望について総括する. |
その他
教科書 |
市川・手島 『「福祉と情報技術」 』 (知の科学) オーム社 2006年 第1版
学習者に対し対象分野が広範に記述されているが,授業にて補足をおこないながら重要点を中心に用いる.
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
適宜指示する.
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成績評価の方法 及び基準 |
レポート80%およびその報告20% |
質問への対応 | 授業中および理工学研究科医療・福祉工学専攻内にて対応. |
研究室又は 連絡先 |
理工学研究科医療・福祉工学専攻内 |
オフィスアワー |
月曜 駿河台 12:30 ~ 13:20
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学生への メッセージ |
福祉機器(用具)の知識を積極的に吸収しようとする姿勢ならびに,受講者自身の研究テーマや専門分野に対して福祉機器(用具)の知識を展開しようとする強い方向性が望まれる. |