2016年 大学院理工学研究科 シラバス - 医療・福祉工学専攻
設置情報
科目名 |
医療機器特論
人工臓器の基礎と臨床
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設置学科 | 医療・福祉工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 折目 由紀彦 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 水曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | P35A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 人工臓器を使用した治療法は、最近注目され、高度先進的な治療概念に包括されている。先端的医療の中で、汎用されている人工臓器の原理と役割、問題点を理解し、今後の展望を考察する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
いくつかの人工臓器を取り上げて、歴史・原理・開発・臨床応用問題点を総括し、講師のプレゼンテーションを通して理解し、ディスカッションする。病院で実際に使用されている各種の人工臓器を見学しし、また実際の手術(心臓血管外科)、手技を見学し、人工臓器臨床応用の現状を把握する。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
一般的な人工臓器の名称を知っている程度で十分。 |
授業計画
第1回 | 人工臓器総論; 人工臓器の種類と使用頻度、その役割などの人工臓器一般的な総論を学習する。 |
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第2回 | 循環の生理: 心臓を中心とした循環の生理を理解し、その中での循環系人工臓器の役割について概論する。 |
第3回 | 血液浄化; 血液透析、血漿交換などの血液浄化の原理、適応、実際の手技、問題点などを学習する。 |
第4回 | 人工呼吸器; 肺の生理を理解し、人工呼吸器の原理、適応、実際の方法などを学習する。 |
第5回 | 人工心肺(体外循環); 人工心肺(体外循環)の原理を理解し、構造、その実際の手技などを学習する。 |
第6回 | 人工心臓(1); 無拍動型人工心臓の原理を理解し、種類、適応、問題点を学習する。 |
第7回 | 人工心臓(2); 拍動型人工心臓の原理を理解し、種類、適応、問題点を学習する。 |
第8回 | 人工弁; 人工弁の構造を理解し、その適応、種類、実際の手術手技、問題点を学習する。 |
第9回 | 遠心ポンプの基礎と臨床; 遠心ポンフの構造とその歴史を理解し、最新の遠心ポンプの特徴と臨床上の問題点を学習する。 |
第10回 | 人工心臓と心臓移植; 人工心臓と心臓移植の現状を理解し、その倫理的、社会的、経済的問題について考察する。 |
第11回 | 心臓ペースメーカー; 心臓ペースメーカーの原理を理解し、その適応、実際の手術手技などを学習する。 |
第12回 | 人工血管; 人工血管の構造とその特徴や原理を理解し、適応、実際の手技などを学習する。 |
第13回 | 人工臓器の実際と病院見学(1); 病院での心臓手術を見学し、救命センターでの人工呼吸器の実際や、血液浄化の手技などを理解する。 |
第14回 | 人工臓器の実際と病院見学(2); 病院での心臓手術を見学し、救命センターでの人工呼吸器の実際や、血液浄化の手技などを理解する。 |
第15回 | 試験とその解説および受講生によるミニプレゼンテーション; 一連の講義と病院見学を通じて、学習、考察したことと、自身の研究テーマに関する将来展望を発表する。 |
その他
教科書 |
許 俊鋭 『人工臓器・再生医療の最先端』 先端医療技術研究書 2005年 第1版
日本人工臓器学会 『人工臓器イラストレイティッド』 はる書房 2007年
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
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成績評価の方法 及び基準 |
受講者によるミニプレゼンテーションによる全体評価;授業や手術見学の感想や学んだ内容を述べ、現在自分の行っている研究内容を簡単に発表していただきます。 |
質問への対応 | いつでもメールでお寄せ下さい。出来る限り対応いたします。 |
研究室又は 連絡先 |
日本大学病院 心臓血管外科科長 折目由紀彦 電話;03-3293-1711(内旋420) メール;orime.yukihiko@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
本コースでは最新の人工臓器(主に循環器領域)の現況と問題点、将来の展望などに焦点を当てています。 また実際の医療機器、人工臓器の使用状況の体験ができます。興味のある学生はぜひ、ふるって参加して下さい。 |