2017年 大学院理工学研究科 シラバス - 航空宇宙工学専攻
設置情報
科目名 | 構造信頼性工学 | ||
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設置学科 | 航空宇宙工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 田上 良継 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜3 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | H43A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 材料や構造の力学的特性値や疲労強度の特性値は本来統計的な量であり、構造物に負荷される荷重も従来の経験に基づいて、統計的に設定されたものである。ここでは航空機構造の静的強度や疲労強度を統計的な考え方に基づいて解析し、安全率や寿命安全係数と構造信頼性について考察する。これにより、航空宇宙機の各部構造の安全性、信頼性解析ができるようになる。また、信頼性、安全性確保のための解析、試験、検査等の考え方について考察する。 |
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授業形態及び 授業方法 |
現在、実施されている航空機や宇宙機構造の信頼積確保のための解析、設計、試験評価について講義。簡単な例題について演習を行う。また、課題として、最近の航空機の事故や非破壊検査等について調査し発表を行う。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
航空機構造力学、材料力学、破壊力学および確率統計の基礎事項を理解する。 シラバスを確認し、参考書の該当項目の部分を予習しておく。 課題については、必ず独力で解答を作成し、提出すること。 |
授業計画
第1回 | 確率統計の基礎:標本と母集団の推定、正規分布、対数正規分布、ワイブル分布等 |
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第2回 | 確率・統計と材料強度、構造信頼性の考え方 |
第3回 | 静的強度、疲労強度と構造信頼性 |
第4回 | 荷重、環境および運用条件、制限荷重、荷重包絡線、荷重スペクトル |
第5回 | 材料の力学的特性、疲労強度特性、破壊力学的特性と信頼性 |
第6回 | 構造解析、静的強度解析、疲労強度解析と信頼性 |
第7回 | 構造系システムの信頼性 |
第8回 | 破壊力学に基づく構造の信頼性評価 |
第9回 | 構造試験と試験結果の統計的評価 |
第10回 | 疲労強度試験と信頼性の実証 |
第11回 | 寿命安全率と破壊の確率 |
第12回 | 航空機の整備と事故、点検・検査の計画と実施 |
第13回 | 非破壊検査と損傷許容設計 |
第14回 | 航空機の事故と信頼性技術の進歩 |
第15回 | 演習とまとめ |
その他
教科書 |
教科書は特に設定しない。但し、下記の参考書の内容に基づき、新たな事例等を追加して授業を進める。
補足分は授業前に配布またはCSTポータルに登録する。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
上山 忠夫 『構造信頼性』 日科技連 1984年 第1版
参考書は絶版であるため、図書館の蔵書等を利用する。
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成績評価の方法 及び基準 |
授業の取り組み姿勢、課題・演習問題の提出と発表 |
質問への対応 | 講義の前後および下記E-Mailで受付、回答 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎3号館 316号室 e-mail: y-tanoue@aero.cst.nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
演習や課題等は積極的に取り組むこと。 航空機の安全に対する考え方は、他の分野でも取り入れられるようになっているので、航空機以外の分野に進む学生にも、大いに参考となると思います。 |