2017年 大学院理工学研究科 シラバス - 電子工学専攻
設置情報
科目名 | 電子材料特論Ⅰ | ||
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設置学科 | 電子工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 山本 寛 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 木曜2 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | J42A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 電子機能性の視点に立ち、先進的電子材料の特異な機能を理解することにより、次世代電子デバイス開発等に携わることができる能力を涵養することを目指す。そのため、固体物性ならびに量子力学の基礎概念を復習しつつ、導電性・超伝導・誘電・磁性等の電子物性に関する基礎を学ぶ。 |
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授業形態及び 授業方法 |
本講義では、主として配布資料に基づき、板書あるいはプロジェクタを用いた講義を行う。一方、数回にわたり、受講生による話題提供と出席者の質疑応答を行う場を設けることによって、多岐にわたる電子材料・物性の基礎的概念の理解を深める。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
学部に設置された、電子物性あるいは半導体に関する科目を修得していることが望ましい。 |
授業計画
第1回 | 序論:機能性電子材料を学ぶ背景となる、受講者の電子物性に関する基礎知識の確認と主要概念の復習を行う。 |
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第2回 | 導電性機能(1):金属並びに半導体における導電現象に関する基礎的概念と理論について復習し、受講者に共通認識を持たせる。 |
第3回 | 導電性機能(2):低次元電気伝導系、ナノスケール系の輸送現象における量子効果について、基礎となる概念を学び、発展的な応用の可能性を論じる。 |
第4回 | 超伝導機能(1):超伝導の基礎的について、歴史的な経過を概説し、現象論ならびに理論の基礎について学ぶ。 |
第5回 | 超伝導機能(2):新規超伝導物質系に期待される高温超伝導について、具体的なケースを取り上げ、その特徴を学びながら、今後の展開の可能性について論じる。 |
第6回 | 超伝導機能(3):超伝導の巨視的量子効果並びにジョセフソン効果の理論的背景について学ぶ。 |
第7回 | 超伝導機能(4):ジョセフソン効果と素子応用に関して、デバイス原理と応用システム例を取り上げながら、その特徴を学び、今後の展開の可能性について論じる。 |
第8回 | 導電・超伝導の総合討論:導電・超伝導に関わる電子機能性に関して、最近報告された興味深い論文を取り上げ、受講生からの話題提供を受けて、受講者全員による総合討論を行う。 |
第9回 | 誘電性機能(1):誘電現象の基礎となる概念を復習し、基礎的理論を学ぶ。 |
第10回 | 誘電性機能(2):強誘電、電気歪効果・ピエゾエレクトロニクス、高k物質等について、基礎となる概念を学び、発展的な応用の可能性を論じる。 |
第11回 | 磁性機能(1):磁性現象の基礎となる概念を復習し、基礎的理論を学ぶ。 |
第12回 | 磁性機能(2):大容量情報記録・スピントロニクスなど、最近の具体的な磁性応用のケースを取り上げ、そこに必要とされる基礎的概念の理解を深め、今後の応用展開の可能性について論じる。 |
第13回 | 総合討論(1):先進機能性電子材料に関して、最近報告された論文を取り上げ、受講生からの話題提供を受けて、受講者全員による総合討論を行う。 |
第14回 | 総合討論(2):先進機能性電子材料に関して、最近報告された論文を取り上げ、受講生からの話題提供を受けて、受講者全員による総合討論を行う。 |
第15回 | まとめ:本講義において論じられた電子機能性を振り返り、特に関心の高かった幾つかの例を取り上げ、質疑応答を中心に、不明な点を明らかにして理解を深めつつ、本講義をまとめる。 |
その他
教科書 |
特定のテキストは用いないが、随時、関連資料を配布する。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
各テーマに関する代表的書籍については、必要に応じて紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
幾つかの指定テーマに関して提出されるレポートによって評価するが、新着論文の紹介・話題提供や討論参加等、平常の受講姿勢を最大50%まで評価点に加える。 |
質問への対応 | 講義室等で随時受け付けるが、メールによる質問も受ける。 |
研究室又は 連絡先 |
船橋校舎401号室あるいは量子科学研究所LEBRA メールアドレス:yamamoto.hiroshi@nihon-u.ac.jp 電話番号:047-469-5457 |
オフィスアワー |
木曜 船橋 09:30 ~ 10:30 場所:船橋校舎 量子科学研究所LEBRA 担当:山本教授
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学生への メッセージ |