2017年 大学院理工学研究科 シラバス - 電子工学専攻
設置情報
科目名 |
電子工学特別講義
民間企業トップマネージメントが実践してきた技術経営
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設置学科 | 電子工学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 山本・伊東 他 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | J55A |
クラス | 技術経営者への道 |
概要
学修到達目標 | 将来ますます進化が見込まれる高度技術社会では,技術活用の成否が社会の発展や企業の盛衰に大きな影響を与える。将来、受講生が企業において信頼される指導的技術者として活躍するために、大学院生として学修する今、技術的並びに経営的センスを磨き、涵養することを目標とする。 |
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授業形態及び 授業方法 |
本講義では,技術に対する幅広い知見と経営者としての豊富な経験を有する講師陣が,長年にわたる実体験を通じて培ってきた見識をもとに,技術を活かした経営の真髄を論じる。また,提案されるテーマに基づき,2回にわたり,受講者全員による総合討論を行いながら,実践的ケーススタディを通して講義内容の理解を深める。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
理系大学生として、各々の修得した専門基礎知識(専門分野は問わない)を体系的に理解しておくこと。 |
授業計画
第1回 | 1.技術系学生の世界観を広げる オリエンテーション 「技術系学生の世界観を広げる」 将来の社会を担う技術系学生に求められる人間像と技術経営について語る コーディネーター:山本寛 前理工学部長 並びに 技術経営士の会(STAMP)代表 |
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第2回 | 1.技術系学生の世界観を広げる 「建築設計の今―日本のインフラ整備の課題」 明治以降日本の公共施設は、中央官庁内の設計組織が担ってきた歴史がある。100年来の風土習慣の壁を乗り越え新たなインフラ整備の制度構築について考える。 野呂一幸 (元)大成建設(株)常務執行役設計本部長 |
第3回 | 1.技術系学生の世界観を広げる 「日本精神のプロジェクトにおける価値」 日本企業が海外で展開する事業・プロジェクトは大型・複合・国際化している。数多くの実施経験をもとに、プロジェクトリーダーに要求される資質は何かを問う。 野呂一幸 (元)大成建設(株)常務執行役員設計本部長 |
第4回 | 1.技術系学生の世界観を広げる 「シリコンバレーから見える未来社会」 シリコンバレーがなぜ世界唯一のイノベーションセンターなのか、1998年より3年間駐在し、以来ずっと毎年定点観測を続けてきたシリコンバレーについて語る。 伊東千秋 (元)富士通株式会社代表取締役副会長 |
第5回 | 1.技術系学生の世界観を広げる 「ICTによる地方創生」 世界経済が停滞する中で、成長が止まりながら安定した社会を築いてきた日本は世界から再認識されている。ICTをベースにグローバルな視点から地方創生を考える。 伊東千秋 (元)富士通株式会社代表取締役副会長 |
第6回 | 1.技術系学生の世界観を広げる 「設計品質の向上と高付加価値設計への応用」 経営の根幹である品質の創り込みについて技術経営の視点から語る。 佐瀬 昭 (元)株式会社ジャプス代表取締役技術本部長 |
第7回 | 1.技術系学生の世界観を広げる 「電気通信事業と技術方式の選択」 どの技術方式を選択するかという事が会社の将来を決める。リソーセスを持たない新規事業者がどのようにリスクとチャンスを評価し技術を選択したかを議論する。 種野晴夫 (元)KDDI株式会社代表取締役副社長 |
第8回 | グループディスカッション ー技術系学生の世界観を広げるー 前半の講義について、特定のテーマを取り上げ、受講生と講師との間で質疑応答しながら、グループごとに総合的に討論する。 複数講師とコーディネーター(山本 寛) |
第9回 | 2.技術経営の実践 「経営とリーダーシップ」 技術革新が速く競争環境も厳しいモバイルの世界において、NTTドコモの社長としての経験をもとに、その時期に何を考えて何を経営理念として行動したかを語る。 山田隆持 (元)株式会社NTTドコモ代表取締役社長 |
第10回 | 2.技術経営の実践 「大災害が発生した時に取り組むべき事」 2011年3月の「東日本大震災」においてドコモ社長として災害復旧の指揮を執った経験を通じて感じた「災害発生時に組織とリーダーにとって重要なこと」を伝える。 山田隆持 (元)株式会社NTTドコモ代表取締役社長 |
第11回 | 2.技術経営の実践 「新興国への事業展開のポイント―地平線に夢を求めて」 アジアを中心に約75カ国の新興国開拓から培った「新興国への事業展開のポイント」を具体的な事例と共に語る。 岡部 聡 (元)トヨタ自動車株式会社専務取締役 |
第12回 | 2.技術経営の実践 「新事業ベンチャーのあり方」 大企業における社内ベンチャーの経験を経て、日本における新事業インキュベーションの推進方策、ベンチャー経営者の心構えと経営戦略のあり方を考える。 木下泰三 (株)日立製作所サービス・プラットフォーム事業本部 事業主管 |
第13回 | 2.技術経営の実践 「グローバル市場変化に対応した新たな事業戦略と競争力強化策」 社会イノベーション事業の概要とこれを実現するオープンイノベーション戦略について語る。 三木一克 (元)株式会社日立メデイコ代表取締役社長 |
第14回 | 2.技術経営の実践 「新興国市場拡大に対応した新製品開発と事業展開」 グローバルに存在感が増している新興国市場でのニーズの把握と新たな事業化について語る。 三木一克 (元)株式会社日立メデイコ代表取締役社長 |
第15回 | グループディスカッション -技術経営の実践ー 後半の講義について、特定のテーマを取り上げ、受講生と講師との間で質疑応答しながら、グループごとに総合的に討論する。 複数講師とコーディネーター(山本 寛) |
その他
教科書 |
特定のテキストは使用しない。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
必要に応じて、資料となるプリントを配布する。
なお、野呂一幸の参考図書は次のとおり。
書 名:世界の見方・感じ方 建築はおもしろい
著 者:野呂一幸
出版社:サイバー出版センター
金 額:2500円(税別)学割(2割引き)あり
購入法:http://www.cybersoken.com/portfolio/detail/architecture/ から申し込む。
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成績評価の方法 及び基準 |
関心を持ったテーマに関する小論文を提出してもらい、複数の担当講師によってレポート点として評価する。(評価全体の60%) グループディスカッションにおけるプレゼンテーションや貢献度を平常点として評価する。 また、各講義の終了後、毎回コーディネーター宛にメール提出してもらう課題(講義の概要、疑問点、問題提起、感想など、A4版1枚程度)も平常点として評価に加えるので留意すること。(評価全体の40%) |
質問への対応 | 随時、教室において受け付ける。 担当講師への質問は、コーディネーター(山本寛)宛にメールしても受け付ける。 担当講師からの回答はメールにて行う。 |
研究室又は 連絡先 |
山本寛(駿河台お茶の水校舎講師室) E-mail: yamamoto.hiroshi@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
金曜 駿河台 15:00 ~ 16:30 場所:駿河台お茶の水校舎講師室 担当:山本教授
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学生への メッセージ |
本講義は、理工学研究科において専攻をこえた枠組みの中で開講されるものであり、電子工学専攻以外の大学院生が積極的に受講することを希望している。 「技術経営者への道」と銘打った本講義の講師陣は理系民間企業トップマネージメントを実践してきた方々であり、その豊富な経験と知恵を汲み取る好機として受講していただきたい。 |