2017年 大学院理工学研究科 シラバス - 物質応用化学専攻
設置情報
科目名 |
エネルギー資源化学特論
エネルギー環境問題 現状の課題と解決へのアプローチ
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設置学科 | 物質応用化学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 高津 淑人 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 月曜5 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | L15A |
クラス |
概要
学修到達目標 | ・持続的発展に必要なエネルギー資源を議論できるようになる。 ・エネルギーの浪費を防ぐ意識を高めることができる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
(講義)配布する資料に基づいて、パワーポイントと板書を併用しながら講義を進める。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
毎回の授業で教員が指示する事前学習等による予習と授業内容の振り返り等による復習で1時限分(90分)の授業に対して4時間超の自学自習が必要 |
授業計画
第1回 | 「エネルギーバランスの概要」 ・エネルギー資源の消費量とエネルギー利用量の乖離状態を説明し、その理由を考える。 |
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第2回 | 「電気エネルギーへの効率的変換方法」 ・火力発電技術の現状と電力消費の特徴を説明する。 ・発電効率の向上をもたらす科学技術を紹介する。 |
第3回 | 「石油資源の枯渇」 ・石油資源の埋蔵量と生産量のバランスを紹介する。 ・石油資源の埋蔵量と生産技術の関連性を説明する。 ・石油資源の最新動向を調査する。 |
第4回 | 「シェールガス」 ・シェールガスと天然ガスの違いを説明する。 ・シェールガスが世界のエネルギー事情に及ぼす影響を説明する。 ・シェールガスの将来を考える。 |
第5回 | 「新しい石油資源」 ・実用されている新しい石油資源の性質、埋蔵量、利用のための科学技術を紹介する。 ・将来の実用が期待される新しい石油資源を紹介する。 |
第6回 | 「廃棄物のエネルギー利用.その1」 ・廃棄物の発生と処分(リサイクル)のバランスを紹介する。 ・「ごみ発電」の概要を説明し、普及を阻む問題点を説明する。 ・課題演習を通じて、ごみ発電の普及を阻む要因を深く理解する。 |
第7回 | 「廃棄物のエネルギー利用.その2」 ・ごみ焼却ガスによる大気汚染を説明する。 ・廃棄物エネルギー利用技術の動向を紹介する。 |
第8回 | 「エネルギーの徹底利用.その1」 ・産業、運輸、民生部門のエネルギー消費状況を説明する。 ・ヒートポンプによる熱回収の理論を身近な事例を通じて説明する。 |
第9回 | 「エネルギーの徹底利用.その2」 ・コジェネレーションによる熱回収の仕組みを紹介する。 ・冷熱エネルギーを紹介する。 ・身近な省エネルギーの取り組みを考える。 |
第10回 | 「植物資源の利用.その1」 ・植物を構成する各種成分の特徴と性質を説明する。 ・バイオエタノールの生産に必要な要素科学技術を紹介する。 |
第11回 | 「植物資源の利用.その2」 ・バイオディーゼルの生産に必要な要素科学技術を説明する。 ・植物資源利用技術の開発動向を概説する。 |
第12回 | 「温室効果ガスの蓄積.その1」 ・温室効果ガス蓄積の現状と人類に対する影響を紹介する。 ・温室効果をシミュレーションする。 |
第13回 | 「温室効果ガスの蓄積.その2」 ・温室効果ガスの蓄積を防ぐ社会制度を紹介する。 ・温室効果ガスの蓄積を防ぐ科学技術を説明する。 |
第14回 | 「平常試験およびその解説」 |
第15回 | 「理解度向上にむけた学習の総まとめ」 |
その他
教科書 |
教科書は使用せず、オリジナルの講義用資料を配布します。
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
『新・有機資源化学』 平野勝巳、古川茂樹、菅野元行、真下清、鈴木庸一、山口達明 三共出版 2011年 第1版
インターネットで無料閲覧できる「エネルギー白書(経済産業省)」も重要な授業用資料です。アドレスは授業にてお知らせします。
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成績評価の方法 及び基準 |
課題演習等を通じた授業への取り組み状況(50%)と平常試験の結果(50%)に基づいて評価します。 |
質問への対応 | 授業後30分以内は講師控室で質問に対応します。前述の時間以外では、メールにより対応します |
研究室又は 連絡先 |
東京都市大学工学部エネルギー化学科(mkozu@tcu.ac.jp) |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |
エネルギー資源の知識は、工業技術者に欠かせません。本科目で学んだ内容がみなさんの研究活動・将来の業務に活きることを願います。 |