2017年 大学院理工学研究科 シラバス - 不動産科学専攻
設置情報
科目名 |
不動産事業史
東京の鉄道ターミナルと不動産業の展開
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設置学科 | 不動産科学専攻 | 学年 | 1年 |
担当者 | 髙嶋 修一 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 金曜2 |
校舎 | 駿河台 | 時間割CD | O52A |
クラス |
概要
学修到達目標 | 戦後高度成長期以降の日本を中心に、不動産業界の動向を学ぶとともに個別企業の動向をみていく。「不動産事業史」という固有の学問体系は今のところ存在せず、おもに建築史や都市計画史、あるいは社会経済史・経営史の立場から論じられることが多い。これらの成果に依拠しながら学修をすすめ、その概要を説明できるようになる。 |
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授業形態及び 授業方法 |
テキストを使用して輪読を行う。テキスト理解が適切であるかどうかを確認するため、まず学生に要旨を報告してもらう。それに対して教員が適宜補足を行うとともに、周辺の事項について講義を行う。少人数であることが予想されるため、双方向的な授業で理解を深めてもらう。なお、学生の関心や理解度に応じて授業計画を修正する場合がある。 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容・ 受講のための 予備知識 |
指定されたテキストは必ず入手し、事前に読んでおくこと。 |
授業計画
第1回 | 不動産事業史の現状:不動産事業史に関する研究の現状や代表的な研究成果を紹介する。 |
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第2回 | 東京の鉄道ターミナル形成:東京の鉄道ターミナル形成を都市史の文脈に位置付ける |
第3回 | ターミナル形成と駅前広場:戦前の大規模駅前広場計画と事業化についてみる |
第4回 | 新宿駅前の市街地形成1:「テキ屋」による「マーケット」整備についてとりあげる |
第5回 | 新宿駅前の市街地形成2:百貨店と「民衆駅」の動向についてみる |
第6回 | 新宿駅前の市街地形成3:都市計画と闇市の相克をとりあげる |
第7回 | 新宿駅前の市街地形成4:闇市の解消と駅前整備についてみる |
第8回 | 池袋駅前の市街地形成1:戦前から戦後復興期にかけての池袋駅前の市街地開発をみる |
第9回 | 池袋駅前の市街地形成2:戦後における土地区画整理事業等による市街地整備をみる |
第10回 | 渋谷駅前の市街地形成1:駅前マーケットの形成から解消までをあつかう |
第11回 | 渋谷駅前の市街地形成2:東急による一帯の開発をあつかう |
第12回 | 土地所有形態と駅前開発:土地所有のありかたに応じたそれぞれの駅前市街地形成の特徴について論じる |
第13回 | 駅前市街地の現状と今後についてディスカッションを行う |
第14回 | 駅前開発や駅ナカビジネスの展開についてディスカッションを行う |
第15回 | まとめと理解度確認 |
その他
教科書 |
石榑 督和 『戦後東京と闇市新宿・池袋・渋谷の形成過程と都市組織 』 鹿島出版社 2016年
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参考資料コメント 及び 資料(技術論文等) |
高嶋修一 『都市近郊の耕地整理と地域社会』 日本経済評論社 2013年
初田香成 『都市の戦後』 東京大学出版会 2011年
個別テーマに関する最近の研究です。
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成績評価の方法 及び基準 |
授業中に行われる報告の内容、議論への積極性、期末のレポートを総合的に勘案して評価する。 |
質問への対応 | 授業後に適宜対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
stakashima@cc.aoyama.ac.jp |
オフィスアワー | |
学生への メッセージ |