2018年 理工学部 シラバス - 教養教育・外国語・保健体育・共通基礎
設置情報
科目名 |
総合講座
環境と人間
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設置学科 | 一般教育 | 学年 | 1年 |
担当者 | 鈴木(明)・伊藤 他 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | S25C |
クラス | |||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 総合講座の目的:現代社会における多面的課題を, 複数の教員により, さまざまな学問領域から追求することによって, 問題の総合的把握の能力を養い, 進んで問題点を発見し, 解決する自立性を獲得することができる. 「環境と人間」について:現在,私たちが生活する地球の環境は危機に瀕していると言われている.私たちはこの環境をどのような意識をもって守り,そして次代につなげていけばよいのか? 環境問題は,決して工学の知識だけで判断・解決できるものではない.本講座は,化学,地学,教育学、哲学の専門家が,各分野の立場で環境について語ることを通じて,受講生が様々な観点から環境問題を理解し,その問題について自分なりの解決策を考えられるようにする. |
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授業形態及び 授業方法 |
1)主にOHPまたはコンピュータを使用した講義形式で行う. 2)講義内容のレジメ(講義要項)を配布する予定. 3)担当者ごとに,資料を配布することがある. |
履修条件 | 予備知識は特に必要ないが,4名の教員がそれぞれ異なる視点から環境問題を論じるので,どの教員の授業も休まず受講すること. 環境ライフサブメジャー・コース設置科目 |
準備学習(予習・ 復習等)の内容 |
各自環境についての問題意識をもち、新聞等で最近の環境についての各界の動向をチェックしておくこと。さらに前回の授業内容で何がポイントであったかを配布資料やネット等でも再確認し、それが次の授業でどのような関連で展開するかを推察すること。 |
授業計画
第1回 | 1.本講座「環境と人間」を開設する意義及び内容の紹介(鈴木,伊藤,柴山,石浜,梶山) 担当教員の紹介と各教員の講義内容,受講生に課す課題,成績評価の説明.受講生は以上の説明に基づき準備をして,各教員の講義に臨むこと. |
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第2回 | 2. 環境化学:グリーンケミストリー①(伊藤) 有機化合物/有機材料/ベネフィットとリスク/化学製品/持続可能な社会/グリーンケミストリーに関する講義を行う。 |
第3回 | 3. 環境化学:グリーンケミストリー②とバイオプラスチック①(伊藤) グリーンケミストリー12箇条/原子効率/バイオマス/プラスチック/バイオプラスチックに関する講義を行う。 |
第4回 | 4.環境化学:バイオプラスチック②(伊藤) 生分解性プラスチック/バイオマスプラスチックに関する講義を行う。 |
第5回 | 5.環境教育の現状と課題:様々なプロジェクトの試みとその教育学的問題(柴山) ・学校教育において体験した「環境教育」について、振り返っておこう。 ・講義内容を踏まえながら、環境教育の課題について整理してみる。 |
第6回 | 6.環境教育の論点:未来の世代への責任、ESD、環境と正義、公害教育(柴山) ・学校教育において学んだ「公害教育」について、振り返っておこう。 ・講義内容を踏まえながら、環境教育の論点を整理してみる。 |
第7回 | 7.環境教育の再構想:自然と共に生きることの意味、「遊び」と子どもの時間意識 (柴山) ・ミヒャエル・エンデ『モモ』を読んで、感じたことをまとめておこう。 ・講義内容を踏まえて、これからの環境教育のあり方を考えてみる。 |
第8回 | 8.環境と霊性-霊性という宗教的能力から環境問題を考える 宗教にみられる環境問題と霊性(石浜) |
第9回 | 9. キリスト教的霊性論と環境(1) 環境問題の解決のために、聖書を中心としたキリスト教的霊性による取り組みが可能ではないかということを考察する(石浜) |
第10回 | 10.キリスト教的霊性論と環境(2) 今日、環境問題に対して霊性的能力をどのように適用し解決を図っているのか、その具体的な事例を通して霊性の働きを考えたい(石浜) |
第11回 | 11.気候変動①:第四紀の気候変動と氷河変動(梶山) 純粋な自然現象としての気候変動とその影響を,長期的な視点で考える。 |
第12回 | 12.気候変動②:地球温暖化とその影響(梶山) 自然環境問題としての近年の気候変動とその影響を,地理学的な視点で考える。 |
第13回 | 13. 気候変動③:ヒートアイランド現象とその影響(梶山) 自然環境問題としての都市の温暖化とその影響を,身近な視点で考える。 |
第14回 | 14.授業内試験、および授業全体に対する総括と試験解答の解説 (鈴木,伊藤,柴山,石浜,梶山) |
第15回 | 15.授業内試験、および授業全体に対する総括と試験解答の解説(鈴木,伊藤,柴山,石浜,梶山) |
その他
教科書 |
ガイダンスの時に説明する。教科書は使用しないが、講義要項を配布する予定である。
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参考書 |
各担当者により、随時紹介する。
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成績評価の方法 及び基準 |
成績評価基準: 1)学期末試験. 2)学期末にレポートを提出してもらう場合もある. 3)各担当者ごとに,適宜リアクションペーパー,レポート等の提出を課すことがある.これは,学期末試験の採点の参考にする. |
質問への対応 | 講義終了後およびオフィスアワーにて対応する。 |
研究室又は 連絡先 |
伊藤:(船)8号館811室、k-itoh@chem.ge.cst.nihon-u.ac.jp 柴山:(船)5号館525B室、shibayama.hideki@nihon-u.ac.jp 石浜:ishihama.hiromichi@nihon-u.ac.jp 梶山:(船)8号館842A室 鈴木:(船)5号館542室 |
オフィスアワー |
火曜 船橋 13:20 ~ 14:50 伊藤(811室)
火曜 船橋 14:00 ~ 15:00 柴山(525B室)
火曜 船橋 15:30 ~ 16:30 梶山(842室)
水曜 船橋 16:40 ~ 18:10 鈴木(542室)
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学生への メッセージ |
学習目標にあるように、自分で問題を見つけて考えることを目指す科目である。各自積極的に取り組んで、現人類の最大の課題である環境問題について考えてみよう。 |