2018年 短期大学部 シラバス - 生命・物質化学科
設置情報
科目名 | バイオマテリアル | ||
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設置学科 | 生命・物質化学科 | 学年 | 2年 |
担当者 | 伊掛 浩輝 | 履修期 | 前期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜4 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | K24F |
クラス | |||
学科ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | これまで,材料開発は主に材料の耐久性,すなわち,力学的強度や耐熱性などの向上に目を向けて行われてきたわけだが,材料のバルク,表面を巧にコントロールすることで,生体とも親和性を持たせることが可能となってきた.バイオマテリアルと呼ばれる材料群である.材料はニーズに合わせた設計が重要であるが,バイオマテリアルも例外ではない.そのために必要な周辺知識を整理,身につけることが重要である.この授業では,まずこれらの知識を整理する.次に,これらの知識と材料化学や生化学で学んだ知識を結び付ける.その後,バイオマテリアルを開発する上で必要なポイントについて学修,修得することを目標とする. |
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授業形態及び 授業方法 |
黒板を使用した講義形式で進める.必要に応じてプリントを配付する.学修単元に応じた確認プリントを配付し,理解度の確認を行いつつ,知識の定着を図る. |
履修条件 | 高分子科学,生命科学概論,生化学,生命科学を履修していることが望ましい.もちろん,はじめての方にもわかるように授業を進めます.関心を持っている方,持てそうな方の参加を待っています. |
準備学習(予習・ 復習等)の内容 |
受講前に教科書を一読し,重要と思われる用語などを自分なりにノートに整理しまとめておくこと.授業を受けてわからない箇所は,その日のうちに調べノートに整理しておくことを強くおすすめする. |
授業計画
第1回 | 「バイオマテリアル」についての概説 シラバス内容の確認,受講にあたっての諸注意や授業内容の動機づけを行う. |
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第2回 | バイオマテリアルの重要性 種類と現状 |
第3回 | 生体の構成成分とバイオマテリアル |
第4回 | バイオメディカルポリマーの構造と合成 |
第5回 | バイオマテリアルのための物理化学 |
第6回 | バイオマテリアルの性質 |
第7回 | バイオマテリアルの設計 |
第8回 | 生体内における材料劣化 |
第9回 | 血液適合性ポリマーマテリアル |
第10回 | 医用膜マテリアル |
第11回 | 医用ポリマーゲル |
第12回 | ポリマーマテリアルによる表面修飾 |
第13回 | ドラッグデリバリーシステム用マテリアル |
第14回 | 細胞工学・組織工学に求められるバイオマテリアル |
第15回 | 理解度を確認するため60分間の試験を実施する.その後,解説と質疑応答を行う. |
その他
教科書 |
石原一彦 畑中研一 山岡哲二 大矢裕一 『バイオマテリアルサイエンス』 東京化学同人 2003年 第1版
中林恒男,石原一彦 岩﨑泰彦 『バイオマテリアル』 コロナ社 1999年 第1版
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参考書 |
特に指定しない.理工学部図書館には良書が多い.図書館を積極的に活用すること.
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成績評価の方法 及び基準 |
授業への取り組み姿勢,積極性に基づく総合的判断(20%)及び,平常試験での査定結果(80%)から評価する. |
質問への対応 | 授業中,授業終了後の教室内,もしくは,オフィスアワー内で受け付ける. 授業日以外は駿河台校舎となるため,メールでも質問を受け付けるが,メールでの返信はしない.原則,授業最初に全体に向けて回答する.メールで質問する際は,学科,学年,学生番号,氏名を必ず明記すること. |
研究室又は 連絡先 |
駿河台校舎2号館214室(高分子工学研究室) E-mail: ikake.hiroki@nihon-u.ac.jp |
オフィスアワー |
火曜 船橋 16:40 ~ 18:10 船橋校舎8号館3階836室(授業日のみ設置)
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学生への メッセージ |
本科目の名称の通り,「バイオ」と「マテリアル」が融合した新たな領域となります.これまで,修学した高分子化学,物理化学,生化学,分子生物学などの基本的な知識をベースに,これらを駆使し新たな領域へと学び進んで行きます.医療,工学と異なる分野が融合した一つの成功事例かと思います.知識の融合をポイントに授業を進めたいと思いますので,興味ある方はぜひ受講してください. |