2018年 短期大学部 シラバス - 生命・物質化学科
設置情報
科目名 | 物理化学Ⅰ | ||
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設置学科 | 生命・物質化学科 | 学年 | 1年 |
担当者 | 伊掛 浩輝 | 履修期 | 後期 |
単位 | 2 | 曜日時限 | 火曜5 |
校舎 | 船橋 | 時間割CD | K25L |
クラス | |||
学科ポリシー | ディプロマ・ポリシー【DP】 カリキュラム・ポリシー【CP】 | ||
履修系統図 | 履修系統図の確認 |
概要
学修到達目標 | 化学とは元素を対象とした学問とも言えるでしょう.元素は,ただ単にそこに存在するのではなくて,一定の規則性,すなわち周期律に従い存在しています.本講義では,元素の周期律を基に原子や分子の構造,さらには分子の構造を知るために必要な原理について学習します. |
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授業形態及び 授業方法 |
黒板を使用した講義形式で行います.[五感のうち,視覚,聴覚,触覚(=手書き)をフルに使います.] 単元ごとにまとめのプリントを配付し,講義内容の再確認をします.また,併せて演習を行い,理解の定着をはかります. |
履修条件 | 三角関数,微分積分の基本的な計算ができると良いです.高校の数学や物理の教科書・参考書を必要に応じて確認されることをおすすめします.しかし,それよりもまして,知りたいと思う,皆さんの知的好奇心に勝るものはないでしょう.(受講される方へ:私語厳禁で緊張感のある授業空間にご協力ください.) |
準備学習(予習・ 復習等)の内容 |
本講義では,指定テキスト「物理化学入門」の2から5章(赤外吸収分光法)までの内容を取り扱います.授業に臨む際には理解まで至る必要はありませんが,必ず教科書に目を通すようにしておいてください.わからなくてもいいです.授業で「あっ,わかった」をともに体験しましょう.なお,参考書につきましては,数多くの例題・演習問題がありますので,もちろん予習にも有効ですが,むしろ復習にお役立てください. |
授業計画
第1回 | 物理化学 I に関する概説と動機付けを行う.併せて,シラバス内容の確認,受講に関するルールと諸注意を行う. |
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第2回 | 原子の構造(1) 物質の構成要素としての原子/電子の発見/原子核の発見/原子スペクトル |
第3回 | 原子の構造(2) ボーアの水素原子モデル/水素原子スペクトル |
第4回 | 原子の構造(3) 水素原子の第一イオン化エネルギー/量子力学の誕生/シュレディンガーの波動方程式 |
第5回 | 原子の構造(4) 波動関数の物理的な意味/水素原子の波動方程式/エネルギー準位 |
第6回 | 原子の構造(5) まとめ(原子の構造をふりかえって) |
第7回 | 分子の構造(1) 結合の分類/分子のポテンシャルエネルギー曲線/結合解離エネルギー |
第8回 | 分子の構造(2) イオン結合/分子軌道法/軌道エネルギーと電子配置 |
第9回 | 分子の構造(3) 結合次数/異核2原子分子/電気双極子モーメント |
第10回 | 分子の構造(4) 誘起双極子モーメント/双極子間の相互作用 |
第11回 | 分子の構造(5) まとめ(分子の構造をふりかえって) |
第12回 | 分子分光学の基礎(1) 分光法の特徴/回転分光法~マイクロ波分光法 |
第13回 | 分子分光学の基礎(2) 振動スペクトル~赤外吸収分光法 |
第14回 | 分子分光学の基礎(3) まとめ(分子分光学の基礎をふりかえって) |
第15回 | 理解度確認 物理化学Ⅰの理解度を確認し,理解が不十分な箇所について解説を行う. |
その他
教科書 |
真下清,鈴鹿敢,沼田靖,山田和典 著 『物理化学入門』 東京教学社 2007年 第1版
教科書の内容をかみ砕いて講義したいと思っています.このため,教科書以外の内容も若干ありますので,履修される方はこの点ご承知おき下さい.
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参考書 |
P. Atkins, J. Paula 著,千原秀昭,稲葉章 訳 『アトキンス物理化学要論』 東京化学同人 2016年 第6版
代表的な参考書のみを掲載しました.その他にもたくさん参考書を紹介したいと思います.参考書は大学の図書館にあるものを選んで紹介しますので,どしどし図書館を利用してください.
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成績評価の方法 及び基準 |
理解度を確認するために授業内で試験を実施し,それに基づいて評価します. 質問や演習など授業への参加の積極性についても考慮します. |
質問への対応 | 講義中または講義後,オフィスアワーを利用して質問してください.E-mailで質問されても構いません. *メールには学生番号・氏名を忘れずに書いてください.E-mailでの回答はせず,講義のときに回答します. オフィスアワーでご都合の悪い方は事前にメールをください. |
研究室又は 連絡先 |
高分子工学研究室(駿河台校舎2号館1階214室) E-mail: ikake.hiroki@nihon-u.ac.jp,電話: 03-3259-0823 |
オフィスアワー |
火曜 船橋 18:10 ~ 19:10 8号館836室
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学生への メッセージ |
はじめて耳にする「ことば」や「数式・公式」に難しいと感じられるかもしれませんが,単元ごとにふりかえりを行います.着実に一歩一歩理解していただけるように努めます.皆さんが受講して良かったと思える授業となるように全力で講義に望みます.最後までともにがんばりましょう! |